武田勝頼:日本にかくれなき弓取 (ミネルヴァ日本評伝選)

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623059782

作品紹介・あらすじ

武田勝頼(一五四六〜八二)甲斐の戦国大名。信玄という偉大な父から家督を継ぎ、強大な軍団を擁しながらも、長篠合戦に敗れ、ついには武田家を滅亡させた勝頼。猪突猛進型武将という従来の固定観念から脱し、統治者や文化人としても優れていた素顔を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • メモ
    武田勝頼の伝記。史料を多用され、深く掘り下げておられる。猪突猛進で武田家を滅ぼした勝頼は無能な武将というイメージがあるが、本書はその考えに異を唱えている。

    思いがけず諏訪家から武田家を継ぐことになった(信勝の陣代という説もあるが)。周りを味方の上杉家以外に織田家、徳川家、北条家に囲まれ攻め込まれ、家臣の相次ぐ離反で死に追い込まれた勝頼の無念は察するに余りある。わずか数カ月で後を追うことになった信長はどう思ったのだろうか?

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著者プロフィール

笹本正治(ささもと しょうじ)
1951年山梨県生まれ。博士(歴史学)。信州大学名誉教授。
1977年名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期修了。1977年より名古屋大学文学部助手。1984年より信州大学人文学部助教授。1994年より信州大学教授。2009年より2015年まで信州大学副学長。2016年より長野県立歴史館館長。2021年より特別館長。

主な著書
『山岳信仰伝承と景観-虚空蔵山を中心に-』(岩田書店、2022年)、『歴史のなかの音-音がつなぐ日本人の感性-』(三弥井書店、2021年)、『戦国時代は何を残したか-民衆の平和・神仏への思い・自然開発-』(信濃毎日新聞社、2020年)、『鳴動する中世-怪音と地鳴りの中世史-』(吉川弘文館、2020年)など、著書多数。

「2022年 『土石流と水害 伝承・地名・防災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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