「地方創生」へのまちづくり・ひとづくり

著者 : 袖井孝子 佐藤滋 木村清一 高橋英與 辻利夫 澤岡詩野 戸田達喜

制作 : 袖井孝子 

• ミネルヴァ書房 (2016年7月5日発売)

作品紹介・あらすじ

東京への一極集中を避け、誰もが住みよいまちづくりを?　まちを元気に?　そのためには住民一人ひとりの力を結集することが必要です。まちづくりの専門家たちが綴る本書は、あなたの地方再生戦略を活かすためにきっと役立つでしょう。

感想・レビュー・書評

[だいちさんの感想 · 2020年8月30日]

地方創生を既存の枠組みの中でどのように進めるか、資金集めやNPOなどの組織ビルド、自治体との関わり方など具体的な手法をまとめている。

が、ワクワクしない。あくまであなたが地方創生を目指して何かやりたいなら、今できるのはこんなことだよという紹介のような印象。挙げられている事例も福祉的な要素が強く、思い描いていたまちづくりのイメージとリンクしなかった。

専門家が書いているからなのか、硬い。この本を手に取る人は、もっと地方創生にワクワクし、期待感や希望を見出せる内容を期待しているんじゃないかなぁと思う。

地方創生は地方の衰退を食い止める施策に過ぎないという印象。もっとこんな未来を目指そうよ、地方創生はチャンスであり、そのためにはこういうことが手助けできるよ、といった主旨の本が読みたかった。あくまで個人的な希望ではあるが。

著者プロフィール

お茶の水女子大学名誉教授，東京家政学院大学客員教授。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了
主要業績
『死の人間学』（編著，金子書房，2007年）。
『変わる家族変わらない絆』（ミネルヴァ書房，2003年）。
『日本の住まい変わる家族』（ミネルヴァ書房，2002年）。

「2008年 『転換期中国における社会保障と社会福祉』 で使われていた紹介文から引用しています。」