生まれくる文明と対峙すること:7世紀地中海世界の新たな歴史像 (MINERVA西洋史ライブラリー 114)
- ミネルヴァ書房 (2020年1月16日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623087693
作品紹介・あらすじ
7世紀に勃興したイスラーム文明・アラブ国家にビザンツ帝国はいかに対峙したのか。これまで十分に説明されることのなかった中世の地中海世界の新たな歴史像を本書は提示する。7世紀中盤のコンスタンス2世時代を中心に、ビザンツ帝国や地中海世界の変化に対して、政治的・軍事的な状況だけでなく、イスラームをふくむ総合的な観点からの分析を試みる。
感想・レビュー・書評
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アラブ国家の出現とそれに対応しながら新しい体制を構築したビザンツ帝国の歴史を扱う。読みやすいですよ。
https://historia-bookreport.hatenablog.jp/entry/2020/01/18/000000詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
7世紀のアラブの勃興に対するビザンツの動きとそれによるアラブの変化を、コンスタンス2世の時代を軸に論じる。当初ビザンツはアラブにどう対処したか、またその対処はどう変化したのか。その背景にどのような状況や対アラブ認識があったのか。認識の変化やコンスタンティノープル包囲を潜り抜けてビザンツはどのような姿になっていくのか。またアラブがササン朝を併呑しながらビザンツ併呑に失敗したことでどのような影響があったのか――近年の研究の成果により活用が進む印章・文献、また先行研究を駆使し当時の状況に迫る。ビザンツ愛好者必読の一冊。
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