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- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784624011000
作品紹介・あらすじ
20世紀の特異な作家フランツ・カフカの小説は、怪物化した今日の社会をまさに先取りした感があり、グロテスクさとユーモアは、現在ますますリアリティのあるものになっている。本書は「変身」「城」「審判」「アメリカ」等から情報操作と権力の関係を読みとり、情報化社会を生き抜く戦略と思想を提示する。豊かな民衆文化を掘り起し、肥大化した管理社会を切り崩す。新カフカ論は、20世紀の文明に向けた大いなる問いを孕んだ書である。
感想・レビュー・書評
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ポストモダンは、近代化の延長や、現代といういみでなく、「脱近代」らしいね。『カフカと情報化社会』という本がなかなか面白い。
個人的にざっくり言うと、私はポストモダンを「なるほど、わからん」の視座だと思っていて、これはどういうことかと言うと、なるほど、といちど心のそこから頷いて、その3秒後には、わからん、とつぶやく。どちらも本懐なのだけど、つまりは、わからないことをわからない身ぶりとして活用していく力のことじゃないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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