- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784624932435
作品紹介・あらすじ
わたしたちは自由について自由に語ることができるか。自由はいかなる権利や理念でもなく、実存の事実そのものである。スピノザ、カント、ルソー、シェリング、ヘーゲル、ハイデガーなど西洋哲学の思考が執拗に問いつづけてきた「自由」の主題を、理性や根拠の論理から解放し、存在の自由な贈与として捉え直す。自由と平等をめぐる哲学的=政治的アポリアを切開する、強靱な思考の成果。
目次
第一章 自由という主題の必然性。混然とした前提と結論
第二章 自由の問題の不可能性。混在する事実と権利
第三章 我々は自由について自由に語りうるか
第四章 ハイデガーによって自由なままに残された空間
第五章 自由の自由な思考
第六章 哲学──自由の論理
第七章 自由の分有。平等、友愛、正義
第八章 自由の経験 それが抵抗する共同体についての再説
第九章 物、力、視線としての自由
第十章 絶対 = 分離的自由
第十一章 自由と運命。不意撃ち、悲劇、贈与性
第十二章 悪。決断。
第十三章 決断。砂漠。犠牲。
第十四章 断章
訳者あとがき
感想・レビュー・書評
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[ 内容 ]
「自由は理念や権利ではありえない。
自由はひとつの事実である。
」デリダ派の哲学者による柔軟かつしなやかな思考の軌跡である本書は「自由」という概念をめぐってカント、ヘーゲル、ハイデガーらの哲学的思索の蓄積をふまえ、徹底して強靭な思考を展開する。
有限な存在者のうちに実存的契機を見出し、有限性でしかない自由のなかに無限性を見出そうとする「自由」をめぐってなされた思考の力業。
[ 目次 ]
第1章 自由という主題の必然性。混然とした前提と結論
第2章 自由の問題の不可能性。混在する事実と権利
第3章 我々は自由について自由に語りうるか
第4章 ハイデガーによって自由なままに残された空間
第5章 自由の自由な思考
第6章 哲学―自由の論理
第7章 自由の分有。平等、友愛、正義
第8章 自由の経験。それが抵抗する共同体についての再説
第9章 物、力、視線としての自由
第10章 絶対=分離的自由
第11章 自由と運命。不意撃ち、悲劇、贈与性
第12章 悪。決断。
第13章 決断。砂漠。犠牲。
第14章 断章
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