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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634150911
作品紹介・あらすじ
城の見方、歩き方から楽しみ方まで。初心者から文化財担当者まで必読の書。
感想・レビュー・書評
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石垣や天守閣があるものだけが城ではない。
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この本は、城跡を探訪する時の必携本。
中でも、地籍図から城館跡を推理する方法は、2.3万とも言われる城館の殆どが痕跡を残していないが、それに対して有効なアプローチだと思う。 -
ミクロテーマを追いかけることにより、図らずも?全体像の理解が進みやすくなる、そういう快感がある。本書で例えれば、山城の流行により戦闘が騎馬戦から白兵戦に変わるというところ。山城は当初、暫定的な立てこもり手段であったが、次第に恒常的滞在拠点化が進み、政庁的色彩が濃くなっていく。その辺りが、教科書的にならない著述の親しみやすさにより、すっと理解できる。
日本の考古学は古代が主体であり、中世の城跡の調査はまだまだマイナー分野であるとの指摘もあった。本書のような敷居の高くない入門書の存在意義は大きいと思う。
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