城館調査の手引き

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  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634150911

作品紹介・あらすじ

城の見方、歩き方から楽しみ方まで。初心者から文化財担当者まで必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 石垣や天守閣があるものだけが城ではない。

  • この本は、城跡を探訪する時の必携本。
    中でも、地籍図から城館跡を推理する方法は、2.3万とも言われる城館の殆どが痕跡を残していないが、それに対して有効なアプローチだと思う。

  • ミクロテーマを追いかけることにより、図らずも?全体像の理解が進みやすくなる、そういう快感がある。本書で例えれば、山城の流行により戦闘が騎馬戦から白兵戦に変わるというところ。山城は当初、暫定的な立てこもり手段であったが、次第に恒常的滞在拠点化が進み、政庁的色彩が濃くなっていく。その辺りが、教科書的にならない著述の親しみやすさにより、すっと理解できる。
    日本の考古学は古代が主体であり、中世の城跡の調査はまだまだマイナー分野であるとの指摘もあった。本書のような敷居の高くない入門書の存在意義は大きいと思う。

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著者プロフィール

1955年大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科卒業。滋賀県文化財保護協会、米原市教育委員会、長浜城歴史博物館館長を経て、滋賀県立大学人間文化学部教授。専門は日本考古学。
主な著作
『近江の城―城が語る湖国の戦国史』(単著)サンライズ出版1997年
『彦根城を極める』(単著)サンライズ出版2007年
『城館調査の手引き』(単著)山川出版社2016年
『近江の山城を歩く』(編著)サンライズ出版 2019年
『信長と家臣団の城(角川選書)』(単著)KADOKAWA 2020年
『中世城館の実像』(単著)高志書院 2020年

「2021年 『近江の陣屋を訪ねて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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