生殖の政治学: フェミニズムとバース・コントロール (歴史のフロンティア)

著者 :
  • 山川出版社
4.33
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634480605

作品紹介・あらすじ

現代人にとっては、あまりにも当たり前のことになってしまった避妊。それはいつ、なぜ、どのようにしてはじまったのでしょう。生殖をコントロールするのが「正しい」ことになってゆく過程で、私たちはなにを失い、なにを得たのでしょう。これは、産む、産まないをめぐる熱い闘いについての「歴史」であると同時に、「いま」の私たちの位置についても考えるための本です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 多産を抑制するための「避妊」が、歴史的・社会的(宗教界も含み)大論争を巻き起こしてきたことにしみじみ。家族計画が、国家と切り離せないことを改めて感じる。避妊の正当化のために、優生学へと接近していくプロセスに、女性の参政権問題と国家への貢献というロジックとの類似性を感じた。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1945年、中国・青島生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。専攻は女性史、ジェンダー論。著書に『生殖の政治学』(山川出版社)、『中絶論争とアメリカ社会』『「家族計画」への道』(ともに岩波書店)、『ジェンダー化される身体』(勁草書房)など。

「2009年 『〈性〉の分割線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻野美穂の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×