もういちど読む山川倫理

制作 : 小寺 聡 
  • 山川出版社
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感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634590717

感想・レビュー・書評

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  • おそらくシュヴァイツァー[p163]と和辻哲郎[p246]に中心があり、そのバイアスですべてが記述されるのが倫理

    たとえば、ドゥルーズとガタリの解釈などをみるとあきらか。「プラトー」が「高み」や「無限の高揚」などとされたり、「あらゆる抑圧からの人間の開放を主張し」たなどとされている。仮に間違っていなくても(間違っている)、あまりに一面的すぎて気持ちが悪い。


    柔らかい(特に強い主張がない)ので反発が少ないから、単純に知識としては受け入れてしまいやすいのではないか?学問的、客観的、ニュートラルというよりは、ただ単に強い主張がないだけの分野では?強い主張同士が互いに打ち消しあっているような。

    リオタールの大きな物語から小さな物語同士の共存[p183]へという手法であるような。

    いずれにしても、「倫理」というバイアスには注意してこの分野には接する必要がある。

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