残された山靴 (ヤマケイ文庫)

著者 :
  • 山と渓谷社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635047234

感想・レビュー・書評

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  • 文章の品が良い。この世代の登山家は名前しか知らなかったので、入門としてもとても良かった。

  • 著者の遺稿ということ?で重複している取材内容が多く未完成。最終章には著者の死までの闘病記が近親者によって「山行記録」のように記されている。書籍自体のレビューどころか、名クライマー達の壮絶な遭難死と著者の全く個人的な病死が併記されていることに強烈な違和感と嫌悪感を持って読了。

  • 一流のクライマーたちの最期を描く8編の物語。登山家たちの志や生き様が伝わってくる。そして著者自身の病との闘いも妻の視点から書かれる。

  • 2021/7/31購入

  • 山を目指し、山で死ぬ。
    そんな人々と、その足跡を追った人のルポルタージュ。

  • 森田勝氏と長谷川恒男氏について書かれている本を読みたいなと思って手に取った

    章ごとに名前が載っていたので、1章丸々その人について書かれているのかなと思い
    1章で森田氏の人物像などがあまり深く触れられなかったので正直期待外れかなと思いつつ2章、3勝と読み進めた

    章で人物を分けているのではなく、全体を通して山に魅せられた登山家を掘り下げて書いてあった

    命の危険を冒して山に登るという行為、私はイマイチ理解できないけど
    その行為に魅せられた人たちにはとても興味がある
    私が何か一つのことに対してのめり込んだことがないからかもしれない

    第7章の死の山・いのちの山「ウルタル」の描写が情景が目に浮かびとても良かった
    難波さんのお話は以前気になってインターネットで調べたことがあるが、そこからは見えてこなかった人物像があった

    登山の仕方も人によって違う
    未踏峰が達成されていく全盛期に生きていたらどれだけワクワクさせてもらえたのだろうとその年代の人を羨ましく思った

    佐瀬さんの他の著書も読みたいと思う

  • 日本の登山史に残る登山家たちの人生を綴った一冊。山の頂へと駆り立てるのは、純粋な思いや情熱ばかりではなく、けっこう俗っぽい野心や名誉欲が絡んでいることを知る。

  • 評価が良かった&興味ある内容のため読み始めたが、どうしても文体が肌に合わず、読了することができなかった。1/3読むのが精いっぱいだった…。無念。

  • ルポライター佐瀬稔さんの遺稿集。8名の登山家の最期を描く。森田勝、加藤保男、植村直己、鈴木紀夫、長谷川恒男、小西政継など有名な登山家に加え、終章では佐瀬稔さんの最期の闘いが、奥さんの筆により描かれている。

    第四章に登場する鈴木紀夫さんの放浪の果てに小野田少尉を発見したルポ、『大放浪』は若い頃、食い入るように読んだものだ。

  • 8人のクライマー、冒険家たちの物語。

    ”残された”というタイトルが示す通り、遭難で亡くなった8人。

    時代も冒険の対象もまちまちだけれども、まるで焦っているかのように何かに突き動かされ、偉大な足跡を残していった人たちのあり方に、心動かされるものがある。
    (動くのは心のみだが)

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