- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635047272
感想・レビュー・書評
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害獣という言葉が嫌いだ。
というと、きれい事をと言う人が多いかもしれない。
でも、闘牛や狩りという残虐なことはもちろん嫌悪していて、ジビエも食べたことがない。
食べるための殺戮と、スリルを求めた必要の無い殺戮とでは、全然意味が違うと思っている。
それに、私は、生物系の学校を出ていて、1年次の授業で、地球には自浄作用があり、
最も地球にとって有害な人類を絶滅させるウィルスが出現するのではないかとう説もあり、
地球のウィルスの95%は中国からだと聞いた。
コロナは、その始まりなのかもしれないと思いだした。
自分勝手な理由でマスクを外してうろつく子供から感染して死ぬのは絶対にお断りだけれど、
人類全員で滅亡して、他のすべての動物が幸せになるなら、一緒に絶滅してもいいと思っている。
人類主体の勝手な世紀末映像では、すべてが枯れ尽くしているけど、
実際に人類が滅亡したら、後に広がるのは楽園かもしれない。
この本は、クマを大切な地球に生きる生き物として、無駄な殺戮を減らそうと努力する方達の物語だ。
といっても、読みにくくはない。
本の最後に近づくほど、私たち人間のせいで追い詰められる姿が多くなってきて、申し訳なさで胸が締め付けられる。
あとがきが、一番、作者がいいたいことだろう。
クマの手を漢方薬にするためだけに、クマを殺し続けたり、手のないまま離したりすることを、今すぐ、特に中国人にやめてほしいと思う。
読んでいる途中、様々な感情が胸をよぎったけれど、読み終わってすぐだといのに、
感想を巧くまとめられない。
人類が優れている戸は思わないが、科学技術に秀でているのなら、
殺すのではなく、共存する方策を探りたいものだ。
でも、猫と、猫を放し飼いにする無責任な飼い主は大嫌いだ。。。 -
サブタイトルに「これだけは知っておきたいクマの常識」
これはちょっとずるいですね。
それじゃぁ教えておくれよ、となりますよね。なりませんかね?
中身はいたってスタンダードな日誌風の断章に
ワンポイントコメンタリーがついてくる形式。
読み物としての味はだいぶ淡白である。
ただ、役所の人間として鳥獣保護に携わってから
フリーのクマ追い人となるというその辺の事情は
特に書かれてないけど普通ではない。
それはこの人が異常と言いたいのでなくて、
普通ではない道を選ぼうと思わせるだけの異常事態が
彼の目の前にあったわけだ。
クマの被害は確かに存在して泣いている人も多いが、
クマ被害はクマが問題の原因なのか?
真摯に問題に向き合う姿勢は賞賛されていいものと思う。
それと、実用書的にはクマに会いたくない人も
山登りが好きなら知識として抑えておくべきことがまとまってますので
ご一読をお勧めします。 -
経験からくる豆知識がたくさんで楽しい。今年の秋田のクマは以上だよな~
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「会いたくないです」なんて思ってしまいますか?「凶暴」「人食い」のイメージですが、実際は本州のツキノマグワ、性格は神経質で臆病、人をみると逃げてしまうほど。まったくイメージと違います。・・・でも会ってしまったらやっぱり怖い。
彼らと出会いやすい場所、季節などをよく知って対応を考えておいたら安心かもしれませんね。 -
長年にわたって本州のクマと携わってきた筆者。人とクマの距離を理解していくことは大切だ。狩猟に対しての理解も。
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山と渓谷社の出版物だが、内容はクマの研究者が書いた、クマの生態についての本。研究者氏がクマと遭遇した際のいろいろを、遭遇した時間や場所と共に綴っている。記載内容は基本的に内地のツキノワグマで、北海道のヒグマについてはわずかに触れるのみ。
クマそのものの生態がまわりの環境(植物的・生息数的・人的)によって大きく左右されていること、特に人とクマとの関わり合いについてなど興味深い記述は多かった。とはいえ「獣害」という括りなら鹿や猪の害は受けている立場で、そんな「害獣」にこの筆者のような愛情を注いでいるか、と問われると自信がない。
「山に登ったときのクマとの関わり方」は十分に理解できる一冊。その上で害獣とヒトとの関わり方について、筆者がどう考えているのかもっと詳しく聞いてみたいな、と感じた一冊でした。 -
著者は「クマ追い歴40年」だそうな。「山でクマに会う方法」というタイトルからしてタダモノではない。出くわしたくないだろう、普通(笑)。序文をぱらぱら読むと「クマに会いたい、クマを知りたいという若い研究者、自然愛好家、農林業に携わる人たちには、”クマとのかかわり方”を示す実践手引き書が必要だと感じた」とある(笑)。これで完全にやられた。「クマ仲間」「クマ専門家会議」「クマ関係者」「クマ問題」といった用語にもいちいちクラッとさせられる。盲従的というか猛獣的なクマ愛を強く感じさせる好著です。でも、評価は★2つね(満点5つ・笑)
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会いたいような、会いたくない様な・・