ヤマケイ文庫 朝日連峰の狩人

  • 山と渓谷社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635049528

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 志田忠儀・話、西澤信雄・構成『朝日連峰の狩人』ヤマケイ文庫。

    山形県の朝日連峰をベースに狩人、山菜やきのこ採集やイワナやヤマメ釣りを生業としたネイチャリストである志田忠儀が語る自然と動物の話。

    自然を知り尽くした志田忠儀の語るクマやウサギ、キツネやタヌキにイタチにアナグマ、野鳥、川魚の生態は興味深い。羨ましいことに昔は山菜やきのこも豊富に採れたようだ。

    こうしたベテランの飾らない話には様々な含蓄があり、経験に裏打ちされた山での行動や考え方には学ぶべき所が多い。

    山菜やきのこ狩りを楽しむ人はそれぞれ自分だけの畑を持っている。因みに『畑を持っている』というのは所有しているということではなく、知っているという意味だ。自分も父親から教えてもらったり、自分で見付けた畑を持っていたのだが、東京電力の福島第一原発事故により、春の山菜採り、秋のきのこ狩りは自由に楽しめなくなった。あと何十年か経たないと普通には楽しめないだろうな。

    定価990円
    ★★★★

  • 趣味や遊びじゃないので山でいかに効率的に稼げるかを考え無駄なことはしない。仕事(お金)になるからやるという姿勢にリアル猟師を感じた。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1917年生まれ。8歳から山には入り80歳過ぎまで現役のマタギとして活躍。磐梯朝日国立公園内の山小屋の管理人や、月山朝日遭難救助隊長、地元猟友会会長などを歴任。山のことを知り尽くした達人として、経営する朝日山の家にはブルガリ日本支社長などのセレブや、日本各地のルアー名人が訪れる。

「2017年 『山人として生きる 8歳で山に入り、100歳で天命を全うした伝説の猟師の知恵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

志田忠儀の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×