ゴジラ音楽と緊急地震速報~あの警報チャイムに込められた福祉工学のメッセージ~

著者 :
  • ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
3.29
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本棚登録 : 82
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784636880779

作品紹介・あらすじ

福祉工学とは失われたり衰えたりした聴覚、視覚、発声、運動などの機能を工学的に支援する学問分野のこと。これまでに、人工内耳、人工声帯、触知ボコーダ、スクリーンリーダ、音声字幕システムなど、生活をする上で必要なさまざまな機器が生まれている。現在、高齢化が急速に進んでいる日本において、最も注目されている分野の一つ。緊急地震速報チャイムの製作にも、そのノウハウが生かされている。

感想・レビュー・書評

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  • うーん、伊福部叔父・甥をリスペクトし過ぎて、いったい何のことを書いているのか分かりにくくなってるきらいがあるような、ないような。
    でも人間工学、福祉工学に暗い私でも平易な文章で、ゴジラ音楽に絡めるところが、掴みとして良い。
    全く未知のジャンルの本だけど、出合えてよかった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ゴジラ音楽に絡めるところが」
      福祉工学には興味があるので、気になります。意外な組み合わせが、ヒントを孕んでいるような気がして。。。
      「ゴジラ音楽に絡めるところが」
      福祉工学には興味があるので、気になります。意外な組み合わせが、ヒントを孕んでいるような気がして。。。
      2012/11/26
    • 恋乃さん
      あくまで「掴み」であり、ゴジラゴジラと期待するのはちょっと違いますね。人間工学や福祉工学の入門書としてよいのではないかと思います。
      「特撮博...
      あくまで「掴み」であり、ゴジラゴジラと期待するのはちょっと違いますね。人間工学や福祉工学の入門書としてよいのではないかと思います。
      「特撮博物館」の売店でこちらがあったのには苦笑してしまいました。
      2012/11/28
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「「特撮博物館」の売店」
      に置くのは面白いと思います。誰かが運命の出会いを感じるかも知れませんからね!
      「「特撮博物館」の売店」
      に置くのは面白いと思います。誰かが運命の出会いを感じるかも知れませんからね!
      2012/12/10
  • 災害

  • レビューというより購入に至ったきっかけ
    公共空間のサインシステム(視覚情報)は比較的明確なロジックが存在するが、音(聴覚)についてあまりにも知らなかったため。

  • 福祉工学の研究業績紹介。

    p.108からの、蝋管のカビをとる方法には心底驚愕した。

  • 興味深い内容ではあるのだが、結果的に伊福部氏の業績羅列のようになってしまっており、伝えたいことがイマイチわからなくなっているのが残念´д` ;

  • 誰もが耳にしたことがあるNHKの緊急地震速報のチャイム。ゴジラの音にも似たあの音をつくったのは、東京大学の福祉工学の専門家である伊福部達教授でした。その3秒間は、人の聴覚の成立過程や心地よい和音と恐怖を感じる和音の構造分析など、人の特徴を計算して作られています。音楽家と音の専門家、両方の資質を備えていたからこそ生まれたあの3秒間。緊急地震速報の3秒間に秘められたものや、完成までのエピソードには胸が熱くなります。

  • キャッチーなタイトルの付け方で、特撮ヲタ的には「ゴジラ関係ないじゃん」と思うだろう。緊急地震速報がどうやって(どういう背景で)作られたかはなかなか面白く読めた。

  • 適度な緊張感を与え、迅速な避難行動を促すため。そして難聴者にも聞こえるように、何度も検証を重ねて完成した緊急地震速報。

    緊急地震速報のチャイムにびびっている場合ではない。危機から逃れるための、我々が事前に知り得る唯一のメッセージだ。

  • おもしろい!ので初レビュー。なるといまだにビックリする緊急地震速報。どうしてあのメロディになったのか。あのメロディにこめられた思い、工夫はなんなのか。そしてゴジラとのかかわりは。知的好奇心を握られた感じ。音楽の会社(ヤマハ)から出てるのもおもしろい。

  • タイトルに「ゴジラ音楽」とあるが、実際はゴジラじゃなくて、伊福部昭の「シンフォニア・タプカーラ」の3楽章冒頭の和音を使った、ということらしい。
    和音は C7+9 で、この+9 がちょうどよい緊張感を与えているとか。

    採用にあたっては、子供や難聴者を含む被験者にアンケートを採ってパターンが決められた。
    音源はコルグという記述もあった (P.134)

    個人的には、チャイム音のくだりより、そのまえの「気配」の話と、「蝋管」の話の方がずっと面白い。

    「気配」を感じるには実は聴覚が大きく作用しており、無響室では「うしろに何か居るぞ」というような気配を感じることが出来ないと言う。 (P.36)

    80年前の「蝋管」を再生しようというプロジェクト。レーザーで読みとる方法を構築したり、カビとの戦いの話など、なかなか興味深かった。

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