新しい時代の教育方法 (有斐閣アルマ)

  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641124790

作品紹介・あらすじ

教育方法の歴史と理論を体系的に概観できるよう、図表やコラムを用いながら、わかりやすくコンパクトに解説。実際の教育実践にどのように生かしていくことができるのかということを考えていく力=「授業実践力」の育成までを視野に入れた実践的入門書。

感想・レビュー・書評

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  • the教科書。教育方法の歴史と変遷,今日的課題について。採用試験前のおさらいに。実践者向きかというとそうではない。自分の研究をどこに位置づけるか,その位置に至るまでの流れの確認などを簡単にするには好書。

  • Ⅰ部:教育方法の歴史と展望
    Ⅱ部:教育の方法

    専門書。教師や教師を目指す人向けか。もう少し一般向けかと思ったが残念。とっつきにくい文体だが、以下のところは興味を持ったので、メモ。

    ・できる学力(手続き的知識・スキル)とわかる学力(概念的理解)
    反復によって比較的短期的に工向上するできる学力に対し、わかる学力は個々人の既有知識に違いがあり、理解の深化には知識構造を積み重ねていくため、その向上は相対的に長期的なプロセスとなる。

    日本ではわかる学力が相対的に高くない。アメリカの教師には児童の意見に対して直接評価を行うことで評価基準を直接教えることが多く見られたのに対し、日本では児童がクラスに対し意見を発表したり他者の意見を評価したりする。その評価基準は間接的に伝えられる。協同場面での解決が個人の深化に結び付けられず、できる学力の育成に向かってしまう。
    *クラスの多数の子供が多様な既有知識を活用して解法を個別に探求し、なんらかの形で正解を導けるような導入問題を設定する
    *多様な解法の比較検討の場面では、よりよい解法を求めて解法の正誤や優劣を議論するよりも、各解法にどのような特徴があり、解法間にどのような関連性があるのかを協同で探求することが知識の関連づけを促進する。
    *教師がまとめるのではなく、子供が解法を自分で選択・統合できる機会としての展開問題を実施し、再度個別研究を行わせることが有効。

  • 教育史から始まり、教育技法まで。幅広い引用で構成された実践書。

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著者プロフィール

佛教大学客員教授,京都大学名誉教授

「2023年 『新しい時代の教育課程〔第5版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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