医療と法を考える―救急車と正義 (法学教室Library)

著者 :
  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641125230

作品紹介・あらすじ

医師・患者関係、応召義務、医業独占、医療事故への司法の介入、医療と個人情報保護、救急車トリアージ-近時の重要なトピックについて「なぜ」そうなっているのかを問い直すことで、医療と法のあり方を再考する。

感想・レビュー・書評

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  • 我が国の医療は、そのほとんどの行為が法に基づいて行われているはずだけれど、筆者の考えとしては、「法はそこまで万能ではない」から、法の外側にある考え方や価値観、エキスパートによる指針といったものを丁寧に参照しながら検討すべきと言っていると思う。とはいえ、法が何を実現したかったのかということにも立ち返って、例えば医療における個人情報の取り扱いなんかは、間違った形で厳密すぎる運用をすべきでないとも言っていると思う。
    事例と、それに関する妥当な解釈や考え方を提示してはいるが、あまり核心に触れようとはしない。ただ、情熱が滲み出てくる、そんな本のように思う。

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著者プロフィール

武蔵野大学法学部特任教授・東京大学名誉教授。1974年東京大学法学部を卒業し、助手となる。1978年学習院大学法学部専任講師、助教授、教授、1992年東京大学大学院法学政治学研究科教授を経て、2017年定年退職し、同年から現職。専門分野は英米法。主著は『超高齢社会の法律、何が問題なのか』(朝日新聞出版・2015年)、『アメリカ高齢者法』(弘文堂・2019年)、『アメリカ家族法』(弘文堂・2021年)、『アメリカ契約法[第三版]』(弘文堂・2022年)など。

「2024年 『しあわせの高齢者学 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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