社会的排除―参加の欠如・不確かな帰属 (有斐閣Insight)

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著者 : 岩田正美
  • 有斐閣 (2008年12月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641178038

社会的排除―参加の欠如・不確かな帰属 (有斐閣Insight)の感想・レビュー・書評

  • 社会の中で生きていくということは,様々な関係の絡まり合いの中で生きていくということ。そうした関係の中で生きていく基盤となる「定点」は重要であり,その喪失を引き起こす様々な要因をきっちり見ていく必要があると思った。また,社会的排除や社会的包摂の概念を使うということは,社会の在り方も考えることだということを再認識した。

  • <内容>
    本書では社会的包摂/社会的排除について歴史的・理論的検討の後に、実際の日本の文脈に即して議論を行っている。

    <感想>
    有斐閣insigtであるため、複雑な議論は出来ていない。
    しかし日本の社会保障全体を「社会的排除」概念をkeywordに基づき分析することで、日本の現状をより比較可能(他国)にしている。

  • 鮒谷さんご推薦

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、3階開架 請求記号:361.8//I97

  • (スエーデンの大学院で学んでいた時分に、学内のポータルにアップしていたものを引っ越しています)

    Masami Iwata is Professor of Social Welfare at Nihon Women's' University.

    She starts with a rather impressive example of visiting a shopping mall, where you can see all the same stores and cafes as you see at the other shopping malls in Japan (and probably everywhere in the world) . There you can see two relationships, if you go into a cafe you can get what you want. It is a short-living, instant, open relationship between you and the cafe. On the other hand if you go into a public library you may not be able to borrow any books unless you are a citizen of that community. Even at a cafe there are may places you cannot enter, places where “Private” boards you can see. In such places relationship is much more closed but could last for a longer period of time.

    Iwata describes that, because of globalization, the world is getting more and more like shopping malls. On one hand the world is getting more open to everyone, but at the same time there is a system which pushes people out of the the necessary places or social relationships, which is called social exclusion.

    Iwata describes that, compared with traditional studies on poverty which concerns about material lackness, studies on social exclusion care more about lack of relationship between one individual and the society that traditional welfare system cannot make up for. Social exclusion is described as a very complicated, complex, and individual process with comprehensive influences of economy, society, politics, education, housing, etc.

    The background fact... 続きを読む

  • 【読書】著者は、生活保護やホームレス問題に詳しい日本女子大学教授の岩田正美氏。貧困問題は、生活保護のケースワーカーの経験を通じ、興味をもっているテーマ。著者が描く、社会からの「引きはがし」と「中途半端な接合」とは、自分が生活保護の現場でみた現実世界。
    社会からの「引きはがし」とは、これまで、失業や倒産、また、倒産と同時に生じた離婚や借金など様々な理由により、一般企業などに勤めているなど、社会のメインストリームにしっかり組み込まれていたのが、一気に転落するケース。本書で言う、ホームレスに至る3つの類型のうち、㈰転落型、㈪労働住宅型。㈪の労働住宅型については、リーマンショック後の派遣切り等で住居を失った労働者が一気に生活保護へと流れた。自身の怪我などで仕事ができなくなった瞬間に一気に仕事だけではなく、住居も失う状況。それも、仕事を通じて生活をしており、仕事を離れた瞬間、自分自身の生活が社会の中でしっかり築かれていないことに気づく。そのときには地域社会からも孤立してしまう。
    もう一つの類型である㈫長期排除型は、引きはがされる社会のメインストリームへの参加を経験していない。途切れ途切れの不安定な就労のみのケースなど。福祉につながってもいない世帯もそうだろう。著者は、社会の参加が中途半端という意味で、「中途半端な接合」と呼ぶ。
    本書の後半部、現在の生活保護の現場において、目先の就労を急ぎ、ともかく仕事があればよいというような就労支援は「中途半端な接合」を再生産する結果のみという、著者の指摘。自分自身の就労支援はどうだったのだろうと、今問い直す。

  • [ 内容 ]
    ホームレスやワーキングプア、ネットカフェ難民、日雇い派遣、孤独死や自殺など、福祉国家の制度からこぼれ落ち、呻吟する人々。
    彼らはなぜ、どのようにその拠り所を失ったのか。
    グローバリゼーションとポスト工業社会において、深まるばかりの社会分裂を、どのように分析するか。
    曖昧に使われてきた「社会的排除」概念を、社会参加と帰属に焦点を当てて、理論的にクリアに示し、データとフィールドワークを駆使して、日本の今のリアリティに迫る。

    [ 目次 ]
    序章 社会に参加するということ
    第1章 「社会的排除」とは何か
    第2章 社会的排除vs.貧困
    第3章 社会からの「引きはがし」と「中途半端な接合」―路上ホームレスから見た二つの経路
    第4章 若者と社会への「中途半端な接合」―ネットカフェ・ホームレスの場合
    第5章 周縁―地域空間と社会的排除
    第6章 セーフティネットからの脱落―福祉国家と社会的排除
    終章 社会的包摂のあり方

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • ホームレスやネットカフェ難民などを取り上げ、従来の貧困という考え方とは違う切り口で、社会的に排除されている人々を考察している。考え方の重要性はわかるのだが、排除(exclusion)の反対語である包摂(inclusion)の概念が曖昧で、統合(integration)との区別があまりなされていないようだったのが残念だった。
    ある意味、発展途上国への開発問題のほうが議論として進んでいるような印象すら受けた。

  • 図書館所蔵【361.8IW】

  • タイトルのみで一読。最初は大きな社会というコミュニティの中から排除される人に関する本かと思ったが、排除される人の社会的位置づけに関する本といったほうが近い。社会論は全くの素人だが、こういう見方もできるのかという新たな見地を知ることができ面白く読むことができた。こういう話は物理学と一緒で、理論としては面白いのだが、現象の対応という現場論では難しい問題がいろいろあるのだと思う。ただ、社会や経済における構造を変えていくことで社会的弱者を減らしていくことはいつの時代でも変わらぬ課題だし、研究していかなくてはならない分野だ。

  • 知識は増えるし勉強にはなりました。しかし言いたいことがデータの影に隠れていまいち読み取れなかった

  • 社会的排除というまだ耳慣れない言葉がタイトルとして名づけられている本ですが、問題の所在を明らかにするという点では、先日読んだ阿部彩さんの著書『子どもの貧困』(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1244910721&owner_id=320755)に匹敵するものがあります。一億総中流社会といわれて久しい日本ですが、現実はそうではありません。経済発展をへて裕福になった自分たちの社会に貧困など存在しないと思っていたい気持ちがいかにはかないものかを知らしめてくれます。

    ホームレスの存在を認識していながら、それをあえて意識して無視することを私自身もしてきてしまいましたが、それがネットカフェ難民(参考:http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/08/h0828-1.html)などの別の言葉で語られるようになり始めたここ数年前からこうした問題は静かに裾野を広げていたのだな、とその深刻さに改めて気付かされました。また、ヨーロッパの研究成果を参照しながらの解説は、一部の人からは日本の風土や今ではすっかり聞かれなくなったアジア的価値観なるものを用いて反論される可能性ものこりますが、同じ人間社会で起こる問題として構造分析を多く引用、紹介しています。

    本書で著者の岩田正美さん(http://mcn-www.jwu.ac.jp/~fiass/staff/sw_staff.html#iwata)は、ここ数年の間に実施された調査結果を紐解きながら、現在の日本の貧困状況を数字だけでなく人生のストーリーまでにも踏み込みながら人間の問題として、より現実味をもたせ身近なイシューとして浮かび上がらせたことに本書の大きな功績があるように感じられます。そして、社会的に排除された人々、排除されたがる人々が今ある社会との接合の強弱を読むにつれて、自分自身がどれだけ社会参画に関われているのかという自問が湧き出てきたのです。それへの回答がすぐに出てこなかったことがすでに接合の弱さを示しているのかもしれません。それこそが今の日本社会の弱点なのかもしれないとも思う訳ですが…。

    本文中においては「脱落型不登校」、「緩慢な自殺」、「社会からの引きはがし」、「中途半端な社会との接合」など筆者(参考:mammo.tv記事=http://www.mammo.tv/interview/archives/no229.html)の独特の表現で形容される現代日本社会の様々な局面が時に的を射て、時に難解なイメージを抱かせ、時に自分の考えていたことを直球で表現するもであったりとそのボキャブラリーの多さから感銘を受けることもあり印象深い作品となりました。

    そういうわけで、社会保険(http://www.sia.go.jp/seido/)制度を始めとした社会保障の体制に不安があったり、ホームレスやネットカフェ難民の存在を気にかけていたり、派遣や非正規雇用に対する何かしらの意見がある方はこの本から得られるものが多いように感じます。ですが、この本に答えを求めては行けないとも思います。物事の本質を見抜く視点が欲しいのならばぜひ手に取ってみてください。

  • ここのところ 群馬の高齢者施設での火事のニュースが 流れていますが あれ まさしく 社会的排除 だと思いましたいままで 精神病院 とか 障害者施設だとか そういうのも みんな 東京都立の施設が 近県の山の中に つくられてきたわけですが 高齢者施設も おんなじというか この 施設入所の話は いぜんから ニュースに載って いたんですが。早い話が 姥捨てやま だよなぁ。ホームレス なんで 女性がいないのだろう 別のところで 売春関係で 女性を助ける法律があると書いてあったので 女性は昔の 売春婦を 助ける法律が援用されているのかもなぁ

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ホームレスやワーキングプア、ネットカフェ難民、日雇い派遣、孤独死や自殺など、福祉国家の制度からこぼれ落ち、呻吟する人々。彼らはなぜ、どのようにその拠り所を失ったのか。グローバリゼーションとポスト工業社会において、深まるばかりの社会分裂を、どのように分析するか。曖昧に使われてきた「社会的排除」概念を、社会参加と帰属に焦点を当てて、理論的にクリアに示し、データとフィールドワークを駆使して、日本の今のリアリティに迫る。

社会的排除―参加の欠如・不確かな帰属 (有斐閣Insight)はこんな本です

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