英語で経営する時代: 日本企業の挑戦 (有斐閣選書 521)

著者 :
  • 有斐閣
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 4
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641280571

作品紹介・あらすじ

バイリンガル経営のすすめ。英語で国際経営の明日を切り拓くために各国の事情・日本企業の先進事例。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 社会言語学を含む言語学の無知さ加減に驚いた(あの当時の「英語第二公用語化」を真正面に受けて止めているし、英語教育についても都市伝説をなぞるのみ...)。ITの技術的見通しもダメダメ。どうやら著者たちはあまりインターネットを使いこなせていなかったようだし、コンピュータ言語のいろはも知らないらしい。

    基本的事実関係を深く分析せず、はじめから結論ありきだから「英語で経営」なんて呑気な本が書けたんだなと納得の一冊(「E経営」ってのが、かわEーw)。

    この本の趣旨に外れることが散見されるが(ここを分析してみるべきだろう)、どうしても結論は「英語で経営」ってところへ持って行きたいらしい。涙ぐましい努力で笑える。

    いくら多国籍企業ったって、執行役員とかは別として、現業を含むすべての従業員の使用言語を英語にすると、膨大なコストが掛かり、実効性も期待できないことくらい簡単に予想できるでしょうに(現に取り上げられている事例研究ではそんな企業はないらしい)。

    人間のコミュニケーションって、TOEICで能力が正確に計れて、一件落着ってそんな生やさしいものではないってことに思い至らないも不思議。また外国=英語っていうナイーブな言語観もどうにかした方がいい。

    経営学ってこんな摩訶不思議な学問なのか?w

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

神戸大学名誉教授

「2014年 『「バカな」と「なるほど」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉原英樹の作品

最近本棚に登録した人

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×