いまぼくに: 谷川俊太郎詩集 (詩と歩こう)

  • 理論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (129ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652038475

感想・レビュー・書評

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  • 「成人の日に」

    どんな美しい記念の晴れ着も

    どんな華やかなお祝いの花束も

    それだけではきみをおとなにはしてくれない

    他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ

    自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ

    でき上がったどんな権威にもしばられず

    流れ動く多数の意見にまどわされず

    とらわれぬ子どもの魂で

    いまあるものを組み直しつくりかえる

    それこそがおとなの始まり

    永遠に終わらないおとなへの出発点

    人間が人間になりつづけるための

    苦しみと喜びの方法論だ

  • 感想

    はじまりは「生きる」そして「朝のリレー」に繋がり、この詩集を手に取ったという次第だ。
    美しいものに魅せられるということは、万人に共通する性ではないだろうか。

    谷川さんの詩は美しい。どこまでも清らかで、どこまでも爽やかで。
    無論、別の魅力を持った詩も存在するが、僕が谷川さんの詩に驚嘆の念を覚えるのは、その美しさであり、爽やかさであり、清らかさにある。

  • 愛、平和、生きると3つのテーマで区切られた詩の数々。有名な「生きる」「朝のリレー」「うつむく青年」なども収録。今回心に残ったのは「あかんぼがいる」「成人の日に」「くり返す」。谷川さんの詩を読むと、魂の奥に響くような、果てしなく遠くて近いところで共感するような不思議な感じを受けます。心地よくてちょっと怖くて、ずーんと響いてキーンと刺さるような。「あかんぼがいる」はお正月にあかんぼがいる詩。同じ状況だったので、どうしてこんなにぴったりな言葉で表現できるのだろうと感心したり嬉しかったり驚いたり。また読みたい。

  • 詩というものにあまりふれたことないのですが、ネロが好きかも、なんというかニュアンス的にエッセイに近いのかしら。

  • 図書館で借りてきた谷川俊太郎さんの詩集、朝のリレーしか知らなかったです。

  •  生きることや死ぬこと、愛することについて、優しいことばで綴られている。人生は基本的に悲しいけれど、こんなに素敵でいいこともあるんだなって思いました。

  • 合唱漫画「少年ノート」で歌っていた、「いまぼくに」。タイトルにもなっていたので惹きつけられ、図書室で借りた。
    すると、聞いたことのあるフレーズ、歌ったことのある言葉たちがいくつも。
    「死んだ男の残したものは」「明日」そして「生きる」。
    優れた合唱曲に用いられるということは、それだけ優れた詩だということにもなるのだろう。

  • すばらしい!!!

    詩というものの良さが凝縮されてます。

  • 香月泰男の絵も最高。


  • 映画館でCMを見た時の衝撃は忘れられません…

    そんな大スキな詩
    『朝のリレー』が載っています

    来年度版手帳には
    始めのページに書き写しました

    これで、朝起きられるようになるかなぁ

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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