- Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652040508
感想・レビュー・書評
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大切にしていた植物図鑑が壊れてしまった。少女ソフィーは本を直してもらうため、パリの一角に居る”ルリユール”という製本職人のもとを訪ねる。
この本に出会って”ルリユール”という言葉が職業を指すことを知りました。本を直す過程に好奇心が抑えられないソフィーと、そんな少女に少し翻弄されながらも丁寧に仕事に向かうルリユールおじさんの2人の掛け合いに癒されます。
淡い色で優しく描かれた1枚1枚の絵も必見。
本を慈しむ全ての人に読んでほしい1冊。 -
「ルリユール」はおじさんの名前ではなく、本の修理屋さんとか装丁職人とかいう意味。職業の名前で呼ばれるのってなんか素敵だな。物語の舞台てまあるパリではよくあることなんかな?
材料とか機械が所狭しと置いているごちゃごちゃした部屋と、ゴツゴツした手で魔法のように本を直していくおじさん。その周りをちょこちょこ着いて回る女の子。なんかいいな。こんなおじいちゃんほしい。 -
本が好きで、本を大切にしている子ども達に読んで欲しい一冊。
大人になった今、このストリーは自分が子どものころ夢みたストーリーそのものです。-
「夢みたストーリーそのものです。 」
それは素敵!
いせひでこの絵本は、どれも素晴らしいですが、特に此の作品は格別ですね!!「夢みたストーリーそのものです。 」
それは素敵!
いせひでこの絵本は、どれも素晴らしいですが、特に此の作品は格別ですね!!2014/05/02
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「ルリユール:Relieur」製本、もう一度つなげる。
お気に入りの図鑑がばらばらになってしまい、「本のおいしゃさん」ルリユールに本をなおしてもらう少女とルリユールおじさんの話。
水性の絵が柔らかく、好き。
老人と子ども、という取り合わせは、いつかはそうであった自分の姿と、いずれそうなるはずの自分の姿のようで、ぐっとくる。
洋を問わず職人の手って素敵だな。どんなに不恰好でも、そこには暖かみと削ぎ澄まされた鋭さがあって。きちんと年月を捧げた者が得る勲章のように、そこには敬意が沸き起こる。
ソフィーの食い入るように本を読む姿はいい。よく分かるよ。
でもどうしてもルリユールって言いにくい。油断すると、すぐにユリユールになってしまうぞ。-
「いずれそうなるはずの自分の姿のようで」
心打たれるのは、そのためか。と思いましたヨ。
何かを手渡す(物理的なコトだけじゃなく)話には、必須...「いずれそうなるはずの自分の姿のようで」
心打たれるのは、そのためか。と思いましたヨ。
何かを手渡す(物理的なコトだけじゃなく)話には、必須の条件かな?2013/01/31 -
nyancomaruさん:そうかもしれませんね。そうやって、バトンリレーのように続くものの中に、自分も加わりたいなぁなんて思ってしまいます。...nyancomaruさん:そうかもしれませんね。そうやって、バトンリレーのように続くものの中に、自分も加わりたいなぁなんて思ってしまいます。コメント、お気に入り、ありがとうございました!2013/02/04
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初めて手にとったとき絵のタッチに惹かれました。ぼろぼろになるまで読み返す大事な本があるとよいなあ。それを素敵によみがえらせてくれる装丁の仕事もよいなあ。
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読んだあとふわふわと優しい気持ちになった。
絵がきれい。 -
植物図鑑がバラバラになって壊れてしまった。
本屋に行けば新しい図鑑があるけれど、女の子はこの図鑑をずっと見ていたかった。
ある人にルリユールのところへ行けと教えられる。
ルリユールとは60以上ある本の装丁の行程を全て手で行う職人のことだそうだ。
女の子、ソフィーの植物図鑑はソフィーの植物図鑑という新しい書名になって蘇り、数年後女の子は植物学者となった。
本の装丁を全て手で行うというのは、それは当然かもしれないけれどロマンを感じる。
作者も実際にフランスを旅行したときにこの職人に会っているそうだ。 -
友人に勧められて読んだ、大人の絵本。
初めはただのスケッチの羅列のようで、面白さが分からなかった。
最後まで読むと分かるが、この本は二度読むことを前提に描かれているのだ。
なので、これから読まれるかたはぜひ、
初めの数ページにある違和感で本を閉じないでほしい。
絵のタッチに、絵本としては好き嫌いがあるかもしれない。
個人的には、ルリユールの職場を描くのに
水彩画は少し柔らかすぎるように感じた。
アニメのストーリーボードのような雰囲気のスケッチ群。
スタジオジブリあたりで、いつか映画化されそうな気がしてくる。 -
ソフィーとルリユールおじさんとの出逢い。
形の崩れる過程で見てきたもの。
形としては決して残せないもの。
形ではないから残ってきたもの。
形を作り直す過程で見えたもの。
1人の人を、1かけの時間を、1つの想いを、
「守る」ことは、温かく、厳しい。