- Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652040508
作品紹介・あらすじ
パリの路地裏に、ひっそりと息づいていた手の記憶。本造りの職人から少女へ、かけがえのないおくりもの。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
ああ〜、素敵!絵もお話も、全てが素晴らしい!
いせ ひでこさんが、大好きに、なりました!-
本が好きな人にはジンときますよね
他のレビューも いくつか読ませてもらいましたが 優しさ いっぱいですね
とても楽しかったです本が好きな人にはジンときますよね
他のレビューも いくつか読ませてもらいましたが 優しさ いっぱいですね
とても楽しかったです2023/05/14 -
だいさん
おはようございます!
昨日、遅くまで、京都にでており、自宅へ帰ってから、眠ったのが、深夜3時、起きたのが朝6時でした。このごろ、毎...だいさん
おはようございます!
昨日、遅くまで、京都にでており、自宅へ帰ってから、眠ったのが、深夜3時、起きたのが朝6時でした。このごろ、毎日、こんな感じで、やばいです。
皆様の本棚を、見ていると、魅力的な本がたくさんあり、全部読みこなすの、ムリに決まっているのに、登録してしまいます。
いせ ひでこ さんも、そのようにして、知りました。
はい。ユリユールおじさん、本好きには、たまりません。多くのひとに、この本を、読んで欲しいです!私のレビュー、簡単すぎました。もっと気合い入れて、書きたかったけど、言い訳すると、睡眠時間がたりなかったのです。私には、レビューが難しいのです。
こんな私に、いいね たくさん、ありがとうございます! ♥2023/05/14
-
-
最初にページをめくって現れたのは、見開きの「パリの街の朝」の水墨画。
うわ~、なんていい感じ!
これからどんな一日が待っているのか、思わず胸がときめく。
右のページには、老人が植木に水をあげている姿が小さく描かれている。
人はこの老人だけ、と思いきや、
左のページには、よーく見ないと見逃がしそうな小さな女の子もいた。
少し読み進めて気が付いた。
最初の10ページほどは、同じ時間に別々の場所にいる少女と老人が左と右のページに別れて描かれている。
そして、少女は探していた老人にやっと出会える。
あとは、皆さんのレビューのとおりなので多くは語りません。
あまりにもいい本だったので、お気に入りベスト3を更新してしまいました。-
kazuさん、こんにちは(^^♪
いつも「いいね」を下さってありがとうございます。
「ルリユールおじさん」、懐かしいです!
絵の構図と...kazuさん、こんにちは(^^♪
いつも「いいね」を下さってありがとうございます。
「ルリユールおじさん」、懐かしいです!
絵の構図といい色彩といい本の構成といい、何よりお話がとても良いですよね。
後半の、ルリユールおじさんの手の描写と「ぼうず、いい手を持て」の言葉に
じーんとしたのを覚えています。
ブクログのおかげで絵本が、大人の方にも静かに広がっていくのは嬉しいですね。2019/12/08 -
nejidonさん、10年も前にこの本読まれていたのですね。
あまりにもたくさんの人がレビューを書いていたのでnejidonさんのレビューに...nejidonさん、10年も前にこの本読まれていたのですね。
あまりにもたくさんの人がレビューを書いていたのでnejidonさんのレビューにたどり着けていませんでした。
書店や図書館にはよく足を運ぶのですが、絵本のコーナーは素通りしてしまうのでこのような名著に巡り合うチャンスはありませんでした。
ぼろぼろになってしまった大好きな植物図鑑がただ直るだけでなく、大好きなアカシアのページが表紙となって生まれ変わる。
「わたしだけの本。」と言って、ソフィーが図鑑を両手で抱きかかえているカットにじーんときました。
絵本を子供たちだけのものにしておくのは勿体ないですよね。2019/12/08
-
-
大切な図鑑が、こわれてしまった。
本やさんに行けば、新しい植物図鑑はいっぱいあるけれど、この本がいい。
本を修理してくれるおじさんを探して、直してもらう。
一度ばらばらにしてとじなおす。
「ルリユール」ということばには、「もう一度つなげる」という意味がある。
表紙は、すきな森の色の紙を選び、おじさんの魔法の手で新しい本になる。
最初のページから絵も素敵で目が離せなくなった。
途中、文字がないところもあるが、すべて絵で表現しているのが素晴らしい。
本作りの工程もわかりやすい。
名前入りで、世界にひとつの本に仕上がった。
自分が、たくさん読んだ本だからこそ手離さずに修理する。
最高ではないだろうか。 -
ボロボロになっても捨てたくない思い入れの本。こんなふうにまた装丁を新しくして、命を吹き込んでくれるルリユールさんみたいな素敵な手をもつ人に出会えたら、幸せだろうな。
私も、してもらいたいな。
どの本がいいかな、、、悩むな。笑 -
「ルリユール」というのは、このお話に登場する職業。
出版業と製本業の兼業が法的に禁止されていたフランスならではの職業であるらしく、製本から装丁までの工程を、ひとりでこなします。
(著者による後書きより)
今は数少なくなったというその職人の手仕事に魅せられ、パリの街にアパートを借りて工房に通い、手仕事のひとつひとつをスケッチしたという著者の熱意が生んだ作品。
語り手はソフィーという少女です。
大切にしていた植物図鑑が壊れてしまいました。
直してほしくて、ソフィーは街の中を本を抱えて歩きます。
ルリユールと出会うまでの時間。
見開きの片側にソフィー。
もう片側にルリユール。
やがてふたりは出会います。そこはルリユールの工房。
思わず微笑みがもれるソフィーの言動と、ルリユールの動き。
最後は「魔法の手」で、ソフィーの大事な図鑑を甦らせるのですが、そこまでの過程が、この本の醍醐味でしょう。
代々続くルリユールだったという老人は、ソフィーの図鑑を直す間、父の言葉を思い出します。
その間描かれる、節くれ立った職人の手。その美しさ。
[…名をのこさなくてもいい。ぼうず、いい手をもて。]
そう言う父の手を、魔法の手のようだと思いながら眺めていた少年時代。
老人は自問します。
「わたしも魔法の手をもてただろうか」
翌朝見に来たソフィーの目に、美しく装丁された図鑑が飛び込みます。
これが、読者も思わず声をあげてしまうような出来映え。
嬉しくて嬉しくて、しっかりと抱きかかえるソフィーの喜びようがたまらなく可愛いですよ。
そして、最後の1ページでは、目の奥がじわっと熱くなります。
ひたすら良い仕事を成し遂げようとするルリユールとの出会いが、少女のその後を変えていったのです。
いせひでこさんの絵も美しく、さらっと描かれた水彩画は、どのページを開いても美しい絵はがきのよう。
ソフィーの青い服。その表情。街角の樹木。大きなアカシアの木。
そして、何よりもルリユールの手!
大人向けの本としても、じゅうぶんに名作と言えるでしょう。
「本は時代を超えてそのいのちが何度でもよみがえるものだ」と、著者の言葉がありますが、それ以上の物をたくさん含んでいる作品です。
良い仕事をするとはどういうことだろう。
そんなことを思いながら、自分の手をしみじみと眺めた私です。 -
気に入った一冊の本をとても大事にする少女と、真摯に誇り高く親から受け継ぐ業を成していくおじさん。この2人の噛み合わない会話が流れる工房の空気感がたまらなく愛しく感じられます。相手の話を聞いていないようで、実はしっかり心に染み込んでいるんだろうな。コピーのように全く元通りの形にせず、依頼者を理解した、たった一冊の本が出来上がった時は震えました。
-
Eテレの「テレビ絵本」で2回くらい見た。
絵がきれいだし、本も植物も好きなので、図鑑が修復されてゆく工程に心が暖かくなる。
おじさんの子どもの頃の思い出、出来上がった図鑑の表紙。どれもステキ。 -
本は高価なもの、大切なものというふうに言われて育った事もあり、私も殊更に本は大事に扱います。何度も開く本はどうしても傷んできます。そんな本を多くの工程でルリユールし、新しい命を吹き込んでいく職人の手の技に本当に敬意を感じる。
時代の流れの中で減りつつある現状にどうすることも私にはできないけれど、こうして絵本の中でずっと息づいていて欲しい。 -
再読。
絵がとても良い。
ソフィーとおじさんのやりとりも良い。