王さまばんざい―おしゃべりなたまごやき (フォア文庫 (A023))
- 理論社 (1982年3月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652070376
感想・レビュー・書評
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気分やさんでほしがりやさんの王さまも、見守る大臣やお医者さんも博士も、みんないい人でいいね
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「おしゃべりなたまごやき」は知っているけれど、それ以外は読んだことなかった。
王さまを見ていると、「クレヨン王国の十二か月」のシルバー王妃の12の悪い癖を思い出す。
1つの話の中の王さまの欠点は1つだけれど、全体で見ると12どころか50くらいありそう。
うそつき、じまんや、ほしがりぐせ…。
みんなが持っている普遍的な悪いところ。
9話目の「いいことないしょで」で、王さまが病人を看病しようと、大臣を無理矢理ベッドに寝かせてやさしく看病している台詞には思わず声をあげて笑ってしまった。
他にも笑ってしまったところはあった。
文字だけの本(漫画じゃない)でこれだけ声に出して笑える話も少ない。
30年も前の話なのにほんとうに古さを感じさせない。
そういう意味でも王さまシリーズは貴重だ。 -
「王さま」とは、永遠の子ども、大人になりきれない大人である。しかしこの大人になりきれない感じが、大人になってしまった大人にとって、そして、大人になることを求められている子どもにとって、歯がゆいほどうらやましい存在となっているのだ。
「この王さま、まるで子どもみたいだ」と子どもたちは笑うだろう。大臣をはじめとするうるさい大人たちには「ろうやにいれるぞっ」の殺し文句。無敵である。なにせ王さまである。無敵に決まっている。このわがままし放題が、読者に一種の爽快感を与え、読者をぐいぐいストーリーに引きつけているのは事実だろう。
しかも…
テレレッテ トロロット
プルルップ タッター…
お城のラッパの音がこれである。物語の肝となる部分部分に差し込まれたこれらの音のがとても心地よいのだ。
そして和歌山静子氏の暖かさとユーモラスさが渾然一体となったよく整理された抜けのあるイラスト。
爽快感、音感、そして抜けのあるイラスト。なんとも脳にとって心地よい要素がそろっているではないか。
かくしてこの「王さま」は、脳に心地よいキャラクターとして、これからも大人や子どもに愛され続けるに違いない。 -
子供の頃に何かと引き換えに手に入れた本。
たぶん、病気のときに薬をチャント飲む約束と引き換えたはず。。 -
子どものころ凄いはまって読んだ。
王様シリーズ!
図書館で人気のシリーズだったな。 -
テレレッテ トロロット プルルップ タッタター
たまごやきがだいすきで、ちゅうしゃがだいきらいなハチャメチャ王さまの、思わず笑ってしまうおはなし。
「おしゃべりなたまごやき」「木の上にベッド」「金のたまごが6つある」「なんでもほしいほしがりや」
「ニセモノばんざい」「一つぶころりチョコレート」「王さま動物園」などなど -
昔からずっとずっと大好きな王さまシリーズ。
王さまレストランとか夢中で読んだなぁ -
こどもがおおよろこびです。王さまのユニークなエピソードがどれもおかしくてふたりで笑っています。