ドアーズ

  • 理論社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652077504

感想・レビュー・書評

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  • ドアを見つけるんだよ

    一度でも、幸せからどん底を味わうと、世界には、たくさんのドアがあったことに気付けない、彼女の目は夢しか見ていない。ガラスのドアノブを大事に握りしめて、そのドアが見つかるのをずっと待っている。

    いろんなところに出かけて自分の居場所を、探し求める。あなたのドアが見つかるように。

    大人にこそ捧げたい一冊です。そして、引っ越しを経験した人へ。根無し草のような生活の奥に潜んでいる不安に。不満はなくとも、離れない不安に。

  • きのう読み始めてきのう読了。理論社の翻訳YAはちょっと久しぶりな気がする。
    面白かった。ゾーイの「ホーム」への喪失感と渇望を原動力として、物語が展開されていく。だから全編にわたって薄暗い感じはあり、読んでいるこちらがくじけそうになるくらい追いうちをかけられる印象もあり、結びも、はっきりとした「ホーム」をゾーイが手にするわけではない。でもだからこそ、たったひとつのところが「ホーム」になるのでなく、かといって「ホーム」はない、と思うのでもなく、たくさんのドアがひらかれているのを感じられるような終わりだった。表紙絵も好き。
    作者のあとがきを読んで、この作品のすごいところは、両親の葛藤をほとんど語ることなくゾーイを描いていったところかもしれない、と思う。その距離を保てるところが、すごい。

  • ゾーイの父が仕事を失ったため旅暮らし生活をやめ落ち着いた街をまたもや離れワンボックスカーで旅することになってしまった。やっと落ち着く町がきまったものの、家賃がまだ払えないため車やくずれかけた小屋にねとまりする。
    少女の折れそうな気持ちが前向きになったときに 心があたたかくなった。
    居場所は自分で作ればいいんだ。生きてるかぎり変わらないものはない。

  • 「家」っていうのは当たり前にあるから忘れそうになるけどかけがえのないものです。"All of life is a coming home."(映画パッチアダムスより)。あなたの居場所が見つかりますように。そしてあなたのドアが見つかりますように。

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