- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591102992
感想・レビュー・書評
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臨死体験をした男の事が死んだ妹につづった手紙。
意外と淡々とストーリは進む感じですが、最後はちょっと衝撃的な部分がありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【あらすじ】
妹とともに交通事故に遭い、ひとり生き残った11歳の少年ウィル。
妹の死を嘆くばかりの両親のそばで、ウィルは行き場のない想いを、妹への手紙としてつづり始める。
家族がそれぞれに苦しみを抱えながらも、絆を回復していく姿を丹念に描く、珠玉の物語。 -
悲しい出来事を、受け入れられない家族。
切なくて、悲しいけれど、それを乗り越えて、
家族がまとまっていく。
最後は、ああよかったなあって。
お兄ちゃんの気持に共感しながら、読みました。 -
事故で死んだ妹へ、そのお兄ちゃんが事故後のことを手紙に書く話なんだけど、もう悲しくて、あったかくて、ジ~ンとする。
妹ウェニーの死でお父さんお母さんが死んだような顔して生き帰ったお兄ちゃんウィルを見舞ったり、ウィルがそんな両親を元気づけるのに色々するんだけど、全然効果がなかったり…
それでも、ウィルが書く手紙の調子はいつも元気で明るい。手紙の中からウィルのお兄ちゃんらしい姿が想像できた。素敵なお兄ちゃんです。しゃべるウェニーは出てこないけど、お転婆なウェニーはお兄ちゃんが大好きだった、家族が大好きだったことも分かる。あったかくなります。
共感できる所もありました。
辛いくて、悲しくて、寂しくて泣きたいはずなのに泣かない、泣けない時って子供の頃ありましたよね。私はよく泣くお姉ちゃんでしたが、そんな経験もあります。同じ悲しみはない。だけど、ウィルの気持ちが少し分かります。
「お父さん、もっとしっかりしろよ」と思ってましたが、お父さんのような人もいて、ウィルのような人もいます。私はどうなんでしょう。 -
交通事故に遭い、一度死んだけれど生き返った主人公。
だが同じ事故に遭った妹は生き返らなかった。
妹の死を嘆き悲しむばかりの両親を必死に励ましながら、どこにも出せない心を妹への手紙に書き連ねる。
文章は、すべて妹への手紙で構成されています。
両親のために明るく振る舞っているのに、甘えればそっけなくされ、はしゃげば怒られ…やるせない気分になります。
それでも諦めない主人公の強さには心打たれ、、ほんとに11歳の少年とは思えない…胸が痛みます。 -
ウェニーがいなくなった悲しみにくれる両親をみて、また笑顔を取り戻してほしいのに、自分が戻ってきた必要性も感じられないという思いをずっと抱いていたウィルに泣いてしまいました。
そして子ども時代の家族の幸せなひとときを思い出す。車に乗って家族でご飯を食べに出掛けたり。その車のなかで他愛もないくだらないことを一生懸命話してたり。 -
自分の過失で妹を死なせてしまった主人公とその家族の立ち直りの物語。パパが一番立ち直れませんでした。救いは、新しい命だけど、これはちょっとご都合主義。もし、妊娠しなかったら、たちなおれないままじゃんか!
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交通事故に遭った幼い兄妹。
生き残った兄と、逝ってしまった妹。
事故を境に変わってしまう家族の形。
涙なしには読めない本です。
忘れられない一冊。 -
お兄ちゃんが家族の為に一生懸命な姿が胸打たれた。お兄ちゃんだって悲しく無いわけがないし、まだ子供だし、でも最後にずっと我慢してたものが外れた時に私も泣きました。
でも、やっぱり設定が切なくて2にしてしまいました。