ストーンハート (THE STONE HEART TRILOGY 1)
- 理論社 (2007年4月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652079041
感想・レビュー・書評
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12歳の少年が腹立ちまぎれに自然史博物館の外の石像を殴りつけて折ってしまったことから始まる厄災。襲ってくる石の竜やガーゴイルたち、助けてくれる像たち、そして不思議な力を持つ強気な少女、とわかりやすく役者が揃う。魔術師ジョン・デ○○が出てきたり、ロンドンの街角に立つ見慣れた石像たちが喋ったり動いたり、ロンドンの歴史地図散歩という感じが楽しい。
この巻の(この話の?)要になる「石」は私も探して見に行ったことあるけど、邪悪……邪悪?うーん、そうかなぁ。ま、いっか。
まあ、正統派の少年成長ものファンタジーなんだけど、そのへんも丁寧に書かれていて好感が持てる。
頼もしいガナーの献身とラストの引っ張り。続編では無事な彼に会えるでしょうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
斬新な想像の仕方を、作者は持っていると思います。
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かなり前に読んだものだったのですが、久しぶりに読み返してみました。内容を全然覚えていなかったのでそれなりには楽しめました。ただ、日本人には想像しにくい描写がされている(わたしに想像力がないだけなのかも…)部分もあり、少し混乱しました。ロンドンの様子や歴史に詳しい方が読んだらもっと面白いのかもしれません。
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出だしや設定はありきたりやったけど、主人公たちだけが日常の裏側に入ってしまって、石たちに追われるっていうところは面白かった。ガナーはいけめんさんだなあ。
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校外学習で自然史博物館へきた12歳のジョージ。
石のドラゴンを壊してしまったことから、石壁についていた翼手竜に襲われる。
ガーゴイルやドラゴンという石の彫像に次々と襲われる。
逃げるジョージはブロンズ像のガナーに助けられ、少女イーディーとも出会う。
この悪夢から抜け出すためには「ストーンハート」を探さなければならないと知り、ガナー・イーディーと共に探すことに。
謎で答えるスフィンクスなど、神話のようで面白いね。
石像が動き出す「裏ロンドン」とよばれるこの世界で生死をかけて戦い(逃げ)つつ、成長していく主人公。
しかし主役の少年には魅力は感じないけれど、他の登場物たちが面白い。
ブロンズ像の、砲兵ガナーが素敵です。
三部作らしいので、2巻が気になるところです。
終わり方が中途半端なのです。1巻は始まりと説明で終ったって感が。 -
厚さとしては一日で読めそうなのに、四日かかってしまいました。しかも間に別作品を挟ませると言う。
こちらはドラマ脚本家である筆者の長編小説処女作、三部作児童ファンタジーの一作目。
ロンドンに実在する彫像たちが活躍するので、実際ロンドンっ子たちはわくわくするでしょうね!私は全く土地勘も何も無いので、リアルな描写に所々想像が追いつかず、もだもだしてしまいましたが。方向音痴でもある私、なかなか苦労します。
内容としては、主人公とヒロインがそれぞれ悲しみとダークな面、本人たちもまだ把握していない不思議な能力を抱えていて、ともすれば終始暗~い話になってしまいそうなところを、陽気で愉快、楽天的、奇妙とも言える彫像たちの存在が楽しいものにしてくれています。
読み終わる頃にはきっとガナーが大好きになっているはず。
私はクロッカーと言うキャラクターに強く惹かれましたが、彼については是非実際にお読みになってご確認ください。
核となる謎解きに関しては英語やロンドンに詳しくない身ではピンとこない部分もありましたが、筆者の描写力は素晴らしいと思います。
あとがきには'09年パラマウント社が映画化予定、とありますが、調べてみたら、どうやら映画化権はディズニーに移った模様。そしてまだ公開はされていませんよね。
私の中ではガナーの声は藤原啓治さんボイスで脳内再生されてましたが。 -
怒濤のスピーディーファンタジー。
一時も目の離せない面白さですな♪ -
続き物。ハードカバー児童書なんだけどな。次作待ち。
これも舞台は英国。
バーティミアスを読んだ人なら受け入れは大丈夫。
児童書に分類されているけど、決行難解な事は多いと思う。
何故なら、ココは東洋の端だから。
日本の文化だけで読んだらつまらないかも。
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三部作の一巻目。ロンドンの地理が詳しく頭に描けない自分がくやしい。冒険ってすごい、何この成長ぶり。第40章がお気に入り
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石の怪物がぼくの命を狙っている?タイムリミットは24時間。――1日の出来事のはずなのに内容が濃いっ、そして長い。でも、彫刻が動き出すっていう設定が面白い!