私のアフガニスタン

著者 :
  • 明石書店
2.75
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 8
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750321691

作品紹介・あらすじ

9.11後のアフガン空爆,ターリバン政権の崩壊そして復興支援で改めて国際社会の注目を浴びたアフガニスタン。政治プロセス,治安改革,復興支援…「破綻国家」の再建に日本はどのような役割を果たしたのか? 最前線で国づくりを支援した特命全権大使の駐在記録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現在テヘラン日本大使である著者が、9.11という未曾有の事件後、在カーブル日本大使として赴任し、当地でターリバン追放後の同国の復興支援に携わった際の回想録である。

    当時メディアを通して知ることができた復興支援の様子や、アフガニスタン国内の状況が裏事情を交えながら書かれている。
    復興支援に携わった者ならではの数々の生々しい話も去ることながら、著者が大使として、日本が行った支援策を、国際社会やアフガニスタン、また日本国内に対して如何に発信するのに腐心したかという点が非常に興味深い。

    支援はあくまで外交手段の一つという確固とした意志が明確だからだ。

    来年から飛び込む援助の世界の、忘れてはならない、いや、まず最初に考えるべき事項のうちの一つを、強烈に意識させられるものであった。

  • 読みたい。

  • 4人に1人の子供が5歳まで生きられない。
    出産により母親の死亡率が1.6%。
    日本の地道な舞台裏での努力がアフガニスタン復興支援会議を東京で開催する下地になった。緒方さんらが活躍した会議だ。
    日本は9億ドルの支援を約束した。川口外務大臣が就任後、初めて訪問したのもアフガニスタンだった。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

1947年2月、東京生まれ。東京外国語大学アラビア語科中退。1970年、外務省入省。イラン・シラーズ市のパーラビ大学でペルシャ語研修。在外では、イラン(2回)・インドの日本大使館およびジュネーブの日本政府代表部に勤務。国内では、外務省経済協力局調査計画課長、大臣官房参事官(アフリカ担当)などを歴任。
2002年4月より駐アフガン特命全権大使として、現地語(ダリー語・ペルシャ語)と経済協力の経験を生かして日本のアフガン復興支援を現場でリード。2005年9月より特命全権大使として東京で、NGO・アフガン支援調整・人間の安全保障を担当。
著書・論文に、『イラン 1940 ─1980 現地資料が語る40年』(共著、中東調査会)、「The Role of Elections in the Peace-Building and Reconstruction of Afghanisan」(Asia-Pacific REVIEW, Vol.12 No.1 May 2005, Routledge)、「Compilation of Speeches on Human Security and /in Afghanistan」(July 2005, MOFA)。

「2005年 『私のアフガニスタン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

駒野欽一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×