- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750321691
作品紹介・あらすじ
9.11後のアフガン空爆,ターリバン政権の崩壊そして復興支援で改めて国際社会の注目を浴びたアフガニスタン。政治プロセス,治安改革,復興支援…「破綻国家」の再建に日本はどのような役割を果たしたのか? 最前線で国づくりを支援した特命全権大使の駐在記録。
感想・レビュー・書評
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現在テヘラン日本大使である著者が、9.11という未曾有の事件後、在カーブル日本大使として赴任し、当地でターリバン追放後の同国の復興支援に携わった際の回想録である。
当時メディアを通して知ることができた復興支援の様子や、アフガニスタン国内の状況が裏事情を交えながら書かれている。
復興支援に携わった者ならではの数々の生々しい話も去ることながら、著者が大使として、日本が行った支援策を、国際社会やアフガニスタン、また日本国内に対して如何に発信するのに腐心したかという点が非常に興味深い。
支援はあくまで外交手段の一つという確固とした意志が明確だからだ。
来年から飛び込む援助の世界の、忘れてはならない、いや、まず最初に考えるべき事項のうちの一つを、強烈に意識させられるものであった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みたい。
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4人に1人の子供が5歳まで生きられない。
出産により母親の死亡率が1.6%。
日本の地道な舞台裏での努力がアフガニスタン復興支援会議を東京で開催する下地になった。緒方さんらが活躍した会議だ。
日本は9億ドルの支援を約束した。川口外務大臣が就任後、初めて訪問したのもアフガニスタンだった。