- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750324890
作品紹介・あらすじ
教育の国際化がますます進むなかにあって,世界共通の教育・学習プログラムは重要な意味を持つ。本書は,豊富な資料をもとに国際バカロレア(IB)を詳細に解説し,プログラムを受講した日本人学生や社会人への聞き取り調査も収録。
感想・レビュー・書評
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国際バカロレアなるもの自体、最近知ったのだが・・・
50年近い歴史のある国際的な大学入学資格付与の制度だとのこと。
国際学校(インターナショナル・スクール)のカリキュラムの統一の必要から生まれたらしい。
中等教育最後の二年間に、国際理解と批判的思考力を軸としたプログラムを実施し、試験を受けて資格が付与されるのだそうだ。
日本ではほとんど知られていないこの教育制度。
文部科学省は、この制度の研究を始めているようだ。
今後どうなるのか、気になるところだ。
本当に事前に何の予備知識もなかったので、まず、海外のインターナショナル・スクールの状態からして、びっくりした。
インターナショナル・スクールに通っているから、英語ができるかというと、決してそうなるとは限らないのだとか。
それから、学費の高さ。
更に言えば、日本の大学入試制度との不整合(各種学校扱いなので、現時点では大検を受けないと日本の大学に入れない)。
子どもをバイリンガルにしようと、インターナショナル・スクールに入れたいと思う親御さんも多いと聞くが・・・かなりたいへんな道のりになることは覚悟する必要がありそうだ。
決して一般向けの本ではないが、私には知らないことだらけで、面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
田口雅子「国際バカロレア」と比較すると良くも悪くも概説的な本であり、国語科には直結しない。でも、第2部「調査から見た日本人生徒のキャリア・パス」で在校生・卒業した大学生・社会人へのインタビューを行っていて、それがけっこう本音トークっぽくて興味深い。教師によって授業の質にかなり差があるみたいだし、在学生の「できない子はどうしようもない」という発言もあるなど、決して手放しで礼賛できない一面があることもわかった。なるほど。
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IBの仕組みについて書かれていた。
カテゴリー分けには共感するものがあり、参考になった。
少し読みにくかった。