奪われたアルメニア ――ジェノサイドを生き延びた少女の物語 (世界人権問題叢書)

制作 : ヘンリー・レイフォード・ゲイツ  渡辺 大作 
  • 明石書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750353104

作品紹介・あらすじ

第一次大戦下のオスマン帝国。アルメニア人少女の一家に追放命令が下った。理由は「戦時下の移送」――。しかし、一家を待っていたのはほかならぬ“集団虐殺(ジェノサイド)”だった。アルメニア人虐殺……悲劇を生きた少女が世界に伝える“問題作”。百年ぶりの本邦刊行。

感想・レビュー・書評

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  • 町に入るために、私たちは他の多くのアルメニア人がすでにたどった道を進んだ。道すがら、粗雑にこしらえられた木組みの十字架に磔にされた16人の若いアルメニアの女を見た。これはキリストの信仰を捨てないとこんな目にあうという私たち生き残りへの見せしめであった。死体がどれくらの期間そこに晒されたのか、私はわからないが、すでにハゲワシが群がっていた。女性たちは行きながら磔にされた。足と手はとても痛々しい釘で打ち付けられていた。彼女たちの身体を覆うのはただ風になびく髪の毛だけだった。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055826

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著者プロフィール

本名、アルシャルイス・マルディギアン(Arshaluys Mardigian)。1901~1994年。オスマン帝国マムレット・ウル・アジズ(現在のトルコ東部エラズー)に生まれ、14歳でアルメニア人虐殺に遭遇し、米国に亡命。口述筆記された本書Ravished Armenia: The Story of Aurora Mardiganian, the Christian Girl Who Lived Through the Great Massacres(1918年)及び映画Auction of Souls(1919年)により、「アルメニアのジャンヌダルク」として米国で広く知られ、アルメニア人虐殺の悲劇の象徴となった。その後、93歳まで米国で暮らし、ロサンゼルスにて没した。

「2021年 『奪われたアルメニア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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