奪われたアルメニア ――ジェノサイドを生き延びた少女の物語 (世界人権問題叢書)
- 明石書店 (2021年12月20日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750353104
作品紹介・あらすじ
第一次大戦下のオスマン帝国。アルメニア人少女の一家に追放命令が下った。理由は「戦時下の移送」――。しかし、一家を待っていたのはほかならぬ“集団虐殺(ジェノサイド)”だった。アルメニア人虐殺……悲劇を生きた少女が世界に伝える“問題作”。百年ぶりの本邦刊行。
感想・レビュー・書評
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町に入るために、私たちは他の多くのアルメニア人がすでにたどった道を進んだ。道すがら、粗雑にこしらえられた木組みの十字架に磔にされた16人の若いアルメニアの女を見た。これはキリストの信仰を捨てないとこんな目にあうという私たち生き残りへの見せしめであった。死体がどれくらの期間そこに晒されたのか、私はわからないが、すでにハゲワシが群がっていた。女性たちは行きながら磔にされた。足と手はとても痛々しい釘で打ち付けられていた。彼女たちの身体を覆うのはただ風になびく髪の毛だけだった。
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女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055826
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