静かに「政治」の話を続けよう

著者 :
  • 亜紀書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750511245

作品紹介・あらすじ

政治がワカル本とかないっすか?
最近オレ的には政治系話題ガチでいってるんで!

政権交代、リーダー不在、基地や領土をめぐる外交問題、いっこうに灯りが見えない経済……。さらには東日本大震災、原発事故とますます迷走を続ける日本の政治と行政。
しかし、テレビやネットの前で、「政治家はアホばっかりだし、官僚は天下りしか考えてないし、もう日本もダメっしょ?」なんて毒づいてみても、何も変わりはしない。今こそ、たくさんの言葉で政治を考えるときだ。
政治をめぐる誤解や曖昧な言葉に鉄槌を下し、これからを生きる私たちに岡田センセイが大きなヒントを与えてくれる。
新たな希望を見いだすために、今もっとも必要な〈政治学入門〉。

感想・レビュー・書評

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  • 民主主義、違う表現で “デモクラシー” と本書で記すのは、原理主義という排他的であまりに切ない展開を回避したいからなのだ。民主制は面倒だ、各人の主張を擦り合わせるなんてどだい叶わぬ理想なんだよ。でもね、とんでもないリーダーが君臨するよりも、利権しか頭に無い為政者に従属するよりも、きっと良き社会へと向かうだろう。結果は急がなくていい、次世代に渡すバトンは私たちが持っている。その自覚から政治の話は始まる。

  • 政治を考えるとは、自分も含めた状況をどうしたいのかという欲望を機動力としながら現実を評価するということ。

    アメリカでは独立以前(国家が成立するより前)に社会が国家の手助けなどなく自律的に商売を発展させて独自の文化とルールを築き上げていただから経済に国家が介入するようなことがあれば、すぐに旧体制のヨーロッパが生んだ社会主義的政策だ、と反応をもたらすような、原則、経済には政府は介入しないという強い規範と制度があった。

    クリントン以外大統領選挙の民主党候補はみんな共和党から、彼はリベラルだというネガティブキャンペーンで失ったダメージを挽回できずに破れてきた。オバマが勝てたのは、運や有能さもあるが、リベラルというレッテルを張られずに最後まで大統領選挙を戦うことが出来たことが決定的だった。現在、アメリカではリベラルは完全にマイナス語でしかない。

  • 一昔前の若者言葉がちょくちょく出てくることや,質問に答えるという構成を取っているなど,書き方に特徴がある。読み始めは正直微妙だなと思いつつも,後半は勉強になった。
    政治について学ぶこととは,その上で必要になる言葉の意味を勉強できる。政治を学ぶ前提として読む本でした。若干バイアスがかかっている気も致しますが。。

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