女吸血鬼カーミラ

  • 亜紀書房
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本棚登録 : 170
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750514246

感想・レビュー・書評

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  • 本の表紙に惹かれて読みました。
    妖艶な吸血鬼が印象的で終わり方は潔さを感じました。

  • ブラムストーカーの吸血鬼ドラキュラに大きな影響を与えたといわれる吸血鬼ものの古典、といううたい文句にひかれて借りてみた本。
    訳者の方がお上品なのか、それとももともとの作者がそういう質の人だったのか、なんか会話の言葉使いとかが妙に読みにくい感じで、あまりどっぷり浸れる雰囲気ではありませんでしたが、途中から徐々に面白くなって最後の方はなかなか楽しめました。
    バンパイアハンターものとかみたいな派手な戦闘シーンなどもなく淡々と進む分、微妙に怖さが引き立つという意味では、私があまり読んだことのない感じだったのも、ちょっと印象深かったかもしれない。
    レ・ファニュ、エドガー・アラン・ポーと並び称される短編の名手、とのこと、ですが。。。どうだろう。

  • 吸血鬼、という存在が
    ヨーロッパでどのように恐怖の対象だったのかを
    垣間見ることが出来たお話でした。

    ホラー童話というのでしょうか。
    ストーリーそのものは難解ではなく、
    先を予測しながら読めるものですが、
    得体の知れないものに対する不気味さが
    ひしひしと伝わる描写が魅力的でした。

  • 装丁、フォントといい、雰囲気のある本。
    19世紀に書かれたこの物語は、日本でずいぶん昔に翻訳されて以来、実に57年ぶりに新訳されたのだとか。
    一度は読んでみたいと思っていた本だったので嬉しい。
    (本屋でみつけたときには、見間違いかと二度見したほど)
    肝心な内容の方は、19世紀ヨーロッパの人々は、こんなのが怖かったのかしら?程度のホラー感。
    しかし怖くないかわりに、なんだか妖艶な美しさがどことなく漂っているので良し。
    こういう怪しい美って人を惹きつけるよねー。
    レ・ファニュの他の作品も気になるところ。

著者プロフィール

アイルランド人の小説家。 怪奇小説とミステリーを得意とした怪談作家で、19世紀以降の短編小説のジャンルに大きな影響を与えた。 『カーミラ』(1872年)は吸血鬼小説として、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』(189年)に多大な影響を及ぼし、ドライヤー監督の傑作映画『吸血鬼(1932年)の基礎ともなった。

「2015年 『女吸血鬼カーミラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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