性表現規制の文化史

著者 :
  • 亜紀書房
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750515182

感想・レビュー・書評

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  • 猥褻とはそもそも何なのか?
    数世紀にわたる規制派との攻防。各章にまとめがあって分かりやすい。

  • 何かの書評に載ってて気になっていた本。日本より英米での経緯が中心なのは肩透かしを食らった感もあるが、明治期に西欧からその規範を継いだとするならまあよいか。
    個人的に一切の表現規制は反対という立場もあるけど、性表現に限っても人の機能に備わったものを社会全体で規制する根拠が薄弱なことがわかる。現在のそういものを忌避する文化的背景から見たくない人知りたくない人が避けられるようにするのが関の山かと。
    後は規制派の最後の砦、政治的主体足り得ない青少年への規制スキームの評価だけど実質的に難しいんだろうな。

  • 性への嫌悪・忌避は、もともと特定の階級や宗教においてのみ保持されていた規範が、庶民にも適用される過程で生まれてきた。道徳以前に、上層階級においては男性系の財産相続継承問題であり、恋愛と結婚は別だった。

    断片的に知っていたことを、体系づけられて、なるほどと思いました。社会的タブーは、常に増え続けているような気がします。解除は外圧みたいだけれど。

著者プロフィール

1968年宮崎県生まれ。
法政大学社会学部准教授。
一橋大学法学部卒業。
同大学大学院博士後期課程修了。博士(法学)。
専門は情報法、知的財産権法。
著書に『コピーライトの史的展開』(信山社)、
『インターネットの法と慣習』(ソフトバンク新書)など。

「2017年 『性表現規制の文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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