東京凸凹散歩――荷風にならって

著者 :
  • 亜紀書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750515946

作品紹介・あらすじ

ただ歩くのでは、もったいない
テーマを決めて町歩きに出かけてみれば、
思いがけない発見と出会いが待っている。

永井荷風の名随筆『日和下駄』に登場する東京の町をいま歩いてみる。往時を偲ばせるもの、すっかり変わってしまったもの。見慣れた風景に過去が二重写しになり、読んで出かければ豊かな町歩きになること請け合い!

【本書が提案する東京歩きのテーマ】
散歩の味わいは坂にあり
崖を探そう
七つの丘を越えて
淫祠は呼んでいる
ある池の謎をめぐって
誘惑する路地
ふいに現れる寺
夕陽の魔術
など

感想・レビュー・書評

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  • 「その日その日を送るになりたけ世間へ顔を出さずに金を使わず相手を要せず自分一人で勝手に呑気にくらす方法をといろいろ考案した結果の一ツが市中のぶらぶら歩きとなったのである」(本書216ページより)
    と荷風先生はおっしゃって、日々散歩に励んだらしい。そんな荷風先生による散歩随筆「日和下駄」にならっての凸凹街歩きの本書、文章も素晴らしいし写真も素敵だしかわいい地図もついている、実用的かつおしゃれなエッセイです。散歩ビギナーの私にはちょっとレベルが高いけれども、凸凹地図と引き比べながら読むと、まだ知らない東京への興味がむくむくと湧いてくるのであった。

  • 「尾根道と谷道」という視点をこの本で学んだ。坂に対する認識が更新された。いまでも散歩するたびにこの本から得た知識が呼び出されてくる。時間潰しくらいの感覚で読んだが、読了して5ヶ月経ったいまでもこの本の影響がしっかりと残っている。

  • 去年までだったら、週一で東京に出張行っていたので即歩き回ったなって思う。
    東京は坂が多いなっていう実感はある。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。小説、エッセイ、ノンフィクション、批評など、ジャンルを横断して執筆。短編小説集としては、本書は『図鑑少年』『随時見学可』『間取りと妄想』に続く4冊目。人間の内面や自我は固定されたものではなく、外部世界との関係によって様々に変化しうることを乾いた筆致で描き出し、幅広いファンを生んでいる。
写真関係の著書に『彼らが写真を手にした切実さを』『ニューヨーク1980』『出来事と写真』(畠山直哉との共著)『この写真がすごい』など。他にも『須賀敦子の旅路』『個人美術館の旅』『東京凸凹散歩』など著書多数。
部類の散歩好き。自ら写真も撮る。朗読イベント「カタリココ」を主宰、それを元に書籍レーベル「カタリココ文庫」をスタートし、年三冊のペースで刊行している。

「2022年 『いつもだれかが見ている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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