感想・レビュー・書評

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  • #flierにて

  • バカって言葉がこんなに散りばめられている本は未だかつて見たことない笑

    それぞれの章、それぞれの人物が別々のテーマで「バカ」について論じているけれど、一貫して言えるのが、知識や知性のあるなしとバカであるということは関係ないということ。逆に言うと、誰でもバカになりうるということだ。

    各テーマで、システム1とシステム2の思考スピードの違いが描かれているが、いま自分がどちらのフェーズで判断しようとしているか、また決めたことをどちらのフェーズで決めたのか、きちんと振り返ることが、もしかするとバカになることを防ぐ手段なのかもしれない。

    この本に書いてあることが全く当てはまらない人なんていないと思うし自分もそうなので、自戒していきたい。

  • 「バカ」の定義は沢山あり、解釈の仕方は人それぞれ違う。感情的に行動せず、自分自身を客観的に評価する。誰しもバカになる要素を持つ事を理解、享受すること。

  • バカという身近なテーマに対し、碩学らの辛辣な
    意見が、楽しくまとめられている。
    バカっぽい感想としては「みんなバカ。自覚して、気をつけて進め!」。

  • とても面白かった❗️24人の超一流科学者、心理学者、元ジャーナリストのそれぞれの【バカ】に対する個性的な知見が特に興味深かった。しかも読みやすい構成で一気に読めました

  • 「あぁ、俺はなんてバカなんだ」「またあいつはそんなバカなこと言ってんのか」
    自分も日常で結構頻発してしまっている「バカ」とは何なのか、20人以上の学者、著名人が大まじめに定義しようとしたり、分析、考察している。
    中には直接「バカ」に言及していないインタビュー対談などもあるが、心理学や近年の脳科学ブームも敏感にとらえて、実に様々な視点から研究されていてとても面白い。
    人間観察や対人スキルから、ネット社会での生き方、自己変容など、いろいろな応用がきく知見満載の秀作。

  • <読んだ日>
    20200728

    <内容、感想>
    「バカ」という知性の有無とは必ずしも一致しないものについて様々な著者の持論をオムニバス形式でまとめた本。バカの研究という表題ではあるものの、特に何かを深掘りするわけでもなく、著者の持論の表面をかすっただけのように見えて内容のない本。

    <行き先>
    Amazon

  • 原題:Psychologie de la Connerie
    編者:ジャン゠フランソワ・マルミオン
    著者:ダニエル・カーネマン
    ダン・アリエリー
    アントニオ・ダマシオ
    ライアン・ホリデイ
    ジャン゠クロード・カリエール
    アリソン・ゴプニック
    トビ・ナタン
    セルジュ・シコッティ
    ほか
    訳者:田中 裕子
    価格 1,600円(税別)
    発売日 2020年6月25日
    判型 四六判
    製本 並製
    頁数 336頁
    ISBN 978-4-7505-1650-9
    Cコード C0095

    行動経済学、認知心理学、情報科学、哲学、人類学ほか、多角的な視点から、人間のバカげた行動を徹底解析!
    https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=956&st=4

    【簡易目次】
    バカについての科学研究(セルジュ・シコッティ/心理学者)
    知性が高いバカ(イヴ゠アレクサンドル・タルマン/自然科学者)
    迷信や陰謀を信じるバカ(ブリジット・アクセルラッド/哲学者)
    バカの理論(アーロン・ジェームズ/哲学者)
    人間は決して合理的な生き物ではない(ジャン゠フランソワ・マルミオン/心理学者)
    認知バイアスとバカ(エヴァ・ドロツダ゠サンコウスカ/社会心理学者)
    二とおりのスピードで思考する(ダニエル・カーネマン/ノーベル賞経済学者)
    なぜ人間は偶然の一致に意味を見いだそうとするのか(ニコラ・ゴーヴリ/数学者)
    バカのことば(パトリック・モロー/編集者)
    感情的な人間はバカなのか?(アントニオ・ダマシオ/神経科学者)
    バカとナルシシズム(ジャン・コトロー/精神科医)
    フェイクニュースを作っているのはメディア自身だ(ライアン・ホリデイ/メディア戦略家)
    SNSにおけるバカ(フランソワ・ジョスト/哲学者)
    インターネットのせいで人間はバカになる?(ハワード・ガードナー/認知科学者・教育学者)
    バカとポスト真実(セバスチャン・ディエゲス/神経心理学者)
    バカげた決定を回避するには?(クローディ・ベール/人間科学ジャーナリスト)
    なぜバカみたいに食べすぎてしまうのか?(ダン・アリエリー/行動経済学者)
    動物に対してバカなことをする人間(ローラン・ベーグ/社会心理学者)
    子どもとバカ(アリソン・ゴプニック/哲学者)
    夢とバカの関係(デルフィーヌ・ウディエット/脳研究者)
    バカは自分を賢いと思いこむ(ジャン゠クロード・カリエール/シナリオライター)
    バカなことをした自分を許す(ステイシー・キャラハン/心理学者)
    知識人とバカ(トビ・ナタン/心理学者・人類学者)


    【著者紹介】
    ジャン゠フランソワ・マルミオン
    フランスの心理学者。心理学専門マガジン『ル・セルクル・プシ』編集長。本書『「バカ」の研究』はフランスでベストセラーに。シアンス・ユメンヌ社などから心理学関連の著作を多数刊行。編著に、本書と同シリーズの第二弾『バカの世界史(Histoire universelle de la connerie)』、第三弾『美形とブスの心理学(Psychologie des beaux et des moches)』など。

    田中 裕子(たなか・ゆうこ)
    フランス語翻訳家。訳書にアラン『幸福論 あなたを幸せにする93のストーリー』(幻冬舎)、クリストフ・アンドレ/パトリック・レジュロン『他人がこわい あがり症・内気・社会恐怖の心理学』(共訳)(紀伊國屋書店)、ジャン゠バティスト・マレ『トマト缶の黒い真実』(太田出版)などがある。

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著者プロフィール

心理学者。プリンストン大学名誉教授。2002年ノーベル経済学賞受賞(心理学的研究から得られた洞察を経済学に統合した功績による)。
1934年、テル・アビブ(現イスラエル)に生まれへ移住。ヘブライ大学で学ぶ。専攻は心理学、副専攻は数学。イスラエルでの兵役を務めたのち、米国へ留学。カリフォルニア大学バークレー校で博士号(心理学)取得。その後、人間が不確実な状況下で下す判断・意思決定に関する研究を行い、その研究が行動経済学の誕生とノーベル賞受賞につながる。近年は、人間の満足度(幸福度)を測定しその向上をはかるための研究を行なっている。著作多数。より詳しくは本文第2章「自伝」および年譜を参照。

「2011年 『ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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