色から読みとく絵画──画家たちのアートセラピー

  • 亜紀書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750518077

作品紹介・あらすじ

──「なぜ、長谷川等伯の絵からは色が消えたのか」
──「なぜ、ユトリロは質感のある白を描いたのか」

傷ついた心を回復するプロセスが、作品の色には宿っている。
色彩心理の研究とアートセラピーに長年取り組んできた著者による、絵画との深い対話。

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〈 一枚の絵が生きた人間の物語としてあらわれる 〉

生きることに困難を抱えた画家たちは、内面に渦巻く感情をキャンバスに解き放ち、心を癒やし、生命の歓びを描いた──。
色彩心理の研究をもとに長年アートセラピーに取り組み、絵は人の心の表現だと考える著者が作品を深く味わう見方をつづる。

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 ■世間に認められない苦悩を乗り越え、奄美を描き続けた田中一村
 ■偉大な父という呪縛を抱えながら、美しい陰影を描いた葛飾応為……etc.

作品に込められた、一人の人間の苦しみ、孤独、病、そして生の歓びに迫る18篇。

感想・レビュー・書評

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  • アートセラピー自体は、
    「あー、そうなんだなー」という感想ですが、
    その視点での美術史、それも、
    比較的新しめの国内外の画家の話は、
    とても面白かった。知識の幅も広がった。
    ただ、それだけに、
    もうちょっと作品を載せてほしいなー。
    そこはプチストレスでした。

  • 《アートセラピーが分かる》
    色をテーマに、様々な絵画作品、作家の来歴を綴ったエッセイ集。大きな中心はアートセラピー。各作家ごとに別の人が書いているので、毎回新鮮な気持ちで読める。敬遠されることもあるアートセラピーについてやその必要性も理解できる良い本。

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著者プロフィール

1960年代より美術活動の傍らアートの原点でもある児童美術の心理的調査に関わり、色彩心理の研究を行う。同時期より、年齢性別、障害の有無を越えた自由表現の場「子どものアトリエ・アートランド」を主宰し、主旨に賛同したアトリエが全国に広がる。1989年、色彩心理とアートセラピーの専門講座「色彩学校」を江崎と共に開講。多摩美術大学を始め内外の大学で講義を行う。主な著書に『色彩自由自在』(晶文社)、『青の時代へ』(ブロンズ新社)、『チャイルド・スピリット』(河出書房新社)、『答えは子どもの絵の中に』(講談社)、『色彩心理の世界』(PHP研究所)などがある。

「2023年 『色から読みとく絵画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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