ゆきをしらないこねこのおはなし

  • あすなろ書房
3.53
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本棚登録 : 78
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784751525173

感想・レビュー・書評

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  • 雪がふるのが嫌だと春からいっているこねことすえっこ子猫の楽しみにする様子の対比がかわいらしいです。

  • [墨田区図書館]

    ゆきを知らない4匹のねこが雪に出会って楽しむ様子をかわいらしく描いた本です。

    唯一雪を知ってる?にいちゃんねこが、春、夏、秋、冬のそれぞれの季節ごとのある日に雪について語る様子と、それに対する3匹の弟妹たちの反応がおもしろい。
    はなうたウサギさんで感じたウィットな感じがすえっこネコに感じられるけど、あの本までの奇抜さ?はなくて、幼児への読み聞かせにちょうどいい感じの本。

  • 雪を知らない4匹の子猫たち。
    上の3匹は雪は冷たいのだろうと冬が来るのを嫌がるけれど、末っ子は面白そうと楽しみにしている。
    そうして1年がすぎ、冬がやってきて雪が降った。
    末っ子は真っ先に雪に飛び込んで遊んでいる。
    それをみた残りの3匹も楽しそう、と外へ飛び出して一緒になって雪を楽しむ。

    雪を怖がる子にはよさそうだ。


    線が太くて独特の絵。
    写実的ではないけれどかわいい。

  • 2011年2月6日

    <A KITTEN TALE>

  • ★★★★★
    こちらは、ゆきを知らないこねこのおはなし(^^)
    4匹のこねこ。上の兄さんたちは、ゆきをいやなものだと思いこんでいるんですが、すえのオレンジ色のこねこだけは、好奇心旺盛でとっても楽しみにしているんです。
    (まっきー)

  • 娘も4歳になるまで積雪を見たことがなく
    この末っ子のこねこと同じような様子でした。
    娘は末っ子こねこをさして「私みたいだね」と笑っていました。
    4歳2ヶ月

  • 雉猫、灰色猫、茶虎猫、虎猫の兄弟。

    表情豊かに伸びやかに過ごす四匹はいつも一緒。

    おっと、一匹だけ違う子がいました。

    好奇心イッパイの虎猫・すえっこねこです。

    すえっこねこは、他の三匹と一緒にミルクを飲んでいても、
    興味の先は飛んでいる蜂に向かっていたり、
    郵便受けに最初に飛び込んだり・・・。

    とにかく思いついたことに思い切りよく最初に飛び込んでいくのです。

    ぽかぽかお天気の春のある日、
    飛び込んだ郵便受けから落ちたきたのは雪の絵葉書。

    にいちゃんねこも、おとうとねこも、いもうとねこも、
    雪の絵を見て、先の冬を心配しています。

      「やだな! ふゆに なると、ゆきが ふるんだってね。

      つめたい ゆきが ふると、うーんと さむくなるんだ。」


      「ぶるぶる ふるえちゃうくらい?」


      「しっぽまで かちんこちんに なっちゃう?」


    でも、すえっこねこだけは、違うのです。

      「なんだか おもしろそう!

      ゆき、はやく ふると いいなあ」

    暑い夏の日も、秋風の日も、冬の心配をしている兄弟猫。

    だけど、すえっこねこは、やっぱり雪が楽しみなのです。

    ここで、繰り返しが用いられています。

    それぞれの季節の中で過ごす猫達は
    四匹とも模様が違うところがかわいらしいのです。

    秋の木にぶら下がって、
    色の違うしっぽだけが見えているところとか。

    木の葉の色に馴染んでいていいなぁと思います。

    全体的に正面から顔が見えている状態ではなくて、
    後姿とかしっぽが語っていてそれもまたかわいらしいのです。

    すえっこねこは、夏はかえるにちょっかいを出しているし、
    秋は木の枝にぶら下がって逆さの顔を覗かせているし、
    木の葉に埋まっているし、
    やっぱり一匹で違うことをしています。

    好奇心の塊は落ち着きがないのですね。

    そして、冬のある朝、とうとう雪が降りました。

    すえっこねこは、どうしたでしょうか。

    そして三匹の猫達は?

    四匹の中で最も目立つ主人公は、すえっこねこで、
    一見、他の三匹は何もしていないようにも見えます。

    ですが、このおはなしは、
    四匹ともがすえっこねこのようなキャラクターだと
    成り立たないおはなしでもあります。

    たとえばすえっこねこには幸い何も悪いことは起きていませんが、
    もしも危険のある場所に一匹で飛び込んでしまったら、どうでしょう。

    誰かが見守っていて、助けてくれなければ大変なことになります。

    また、一匹で違うことをしているすえっこねこを
    自由にさせておくような度量が三匹にあったのではないかと思います。

    だから、すえっこねこは自由でいられるのです。

    最初に飛び込む勇気は、見守ってくれる存在があるからもてるのかもしれません。

    最初に飛び込んだその様子を見て、
    良さそうだったらあとからやってきてくれる仲間がいるから
    やばそうだったらきっと助けてくれる仲間がいるから
    マイペースでいられるのです。

    すえっこねこに近いキャラクターの自分は、
    そんなことを思いながら四匹を眺めていました。

    キャラクターが違っても仲良しでいられるって素晴らしい。

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