- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751528617
作品紹介・あらすじ
「いい人」でいれば、安全だと思っていた。夏休み明けの教室で起こった小さな変化。それは、やがて・・・。不器用な人にエールをおくる、ほろにが青春小説!
感想・レビュー・書評
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いじめの話ではあるけどなんかそこまで嫌な気持ちにはならなかった。主人公の周りの人間のキャラが良い。
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子供がまさに中学生なので、こんなクラスだったら嫌だなあ…というのが率直な感想。
主人公の鈍臭さ(失礼)といじめの自然な始まり方が怖かった。そうなんだよな、暇つぶしみたいにいじめるんだよな、このくらいの子たちは。いや大人でもあるな、こういうの。
途中かなり辛い(凄惨ないじめではないが故に)けど、師匠の機転が面白い。最後もハッピーエンド!とはいかないけれど、落ち着くところに落ち着く。
思春期真っ只中の子はどう感じるんだろう。大人だからこういう事もあるよね、って思えるけど、リアルすぎてキツいかも? -
怖いランキング考えつくなあ。
でも、これが10代。
純粋すぎて怖い。
大人はこんなに純粋にいじめんよ。 -
吉野さんの書く作品は、中学生のリアルに近いなといつも思います。多少、強引な設定かな?と思うこともありますが、よく子どもたちの見えない心の動きを表現していると思います。
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「木佐貫桃は中学2年。母の再婚によって、2学期から名字が変わりました。本人にとってはどぎまぎするできごとですが、クラスメイトには違和感があるのは最初だけ、慣れれば別にどうということのない小さな変化だとばかり思っていました。
9月の終わりの文化祭。開催する予定だったミスコンを職員会議で禁止されたことから、2年1組は「いい人ランキング」というコンテストを行うことになります。
木佐貫桃が第1位になったことからクラスの空気は変わりはじめ……。
小さなきっかけがさまざまな連鎖を引き起こし、少女が追いつめられていく過程、そして意外なところからその状況を打破していく姿が、リアルに、そしていきいきと描かれています。」 -
中学生の心情を上手く綴っていて、作品に引き込まれた。中学生らしいハブり方だったり、強者に弱者がよってたかるあたりも、中学生も大人もなんも変わりないんだよなぁ。。。
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3.2
→主人公の桃が、本当にいい子でそれ故にクラスでいじめられてしまう場面はすごく胸が痛かったです。
読み終わった後も、スッキリというよりはクラスメイトに対するモヤモヤが残りました… -
2016年中学校千葉県課題図書。
いじめってどんなきっかけで始まるかわからない怖さを感じた。
首謀者がいるのだろう。そして傍観者という共犯者がその他大勢いるからいじめが成り立つのだろう。
消極的共犯者がいちばん質が悪いと私は思う。
鈍感なのか見てみぬふりなのか教師にも問題あり。
圭機の「いじめ遺伝子」という考え方は面白い。「いじめ遺伝子」は宇宙からの巨大な敵がやって来たときには人類を守ろる、という考え方。
ちょっといじめを肯定しているようでもあるのが気になった。
やっぱりいじめはない社会がいいよね。
つくづくそう思った。