- Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
- / ISBN・EAN: 9784751531303
作品紹介・あらすじ
まっ暗な夜空に金色の三日月がのぼると、ネコの街のはずれにある公園に、大きな看板を背負った黒ネコがあらわれました。看板には、
『ためいきありませんか?大きく深いためいき、大歓迎! 』
ニレの木にはられたポスターには、
『ためいき一つにつき、ハッピーになる、あまいあまーい、黒ネコ特製水アメひとつ差し上げます! 』
どこからか集まってきたネコたちは、列を作って並びだし…。
感想・レビュー・書評
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ネコの街に夜な夜な現れる黒ネコのお店に置いてある水アメは不思議な水アメ。ためいきビンにため息を吐くともらえるその水アメに街のネコ達はもう夢中。それもそのはず、その水アメには黒ネコの友達、ラッキードラゴンのハッピーエネルギーが込められているから!
薬物中毒みたいな話で、絵柄も口調も可愛らしくて読みやすいのに、ゾッとしてしいました。
最も怖いのは、黒ネコが皆を貶めてやろうという気持ちではなく、ドラゴンを助けてあげたいという善意の気持ちから始まったことだということです。ドラゴン自身も、自分の分け与えるものがどういう副作用があるのかを分かっていないまま始めてしまい、とんでもないことになってしまいました。
いいものも善意も、使い方を誤ったり無知のままでいればこわいものになるということが描かれたお話でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
〇本当のしあわせってなにかしら?
ネコの町では最近不思議な水あめが売られています
“ためいき”と交換にしあわせな気持ちになれる水あめがもらえるのです
ひとりぼっちだった黒ネコは仲良くなったハッピードラゴンのために、みんなのためいきを集めます
集めたためいきはドラゴンのおいしいご飯になるのです
ためいきを食べたハッピードラゴンはしっぽにハッピーエネルギーをためて、みんなにハッピーを分け与えるのです
良いことをしている黒ネコはしあわせ気分だったのですが、少し気になることも出てきました -
3.4年から。本は薄いが内容は中、高学年向け。抽象的から具体まで、幸せになる為の大事なことを伝えていて、啓発のようなお話でもある。初めの段階で物語の設定に引きこませる所が特に良い。
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ためいきを集めて良いエネルギーに変換させるお話だが、奥が深い。依存症という言葉がでたり、内容は高学年以上だと感じた。
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ためいきをしあわせにかえるハッピードラゴンの話。こども用に落とし込んでいる話ではあるが、考えさせられる箇所も多い。