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- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784752005735
感想・レビュー・書評
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富安陽子さんのお話は、どれも間違いなく、心がほっとあたたかくなるような楽しさと豊かな日本の情趣に満ちている。お人形の花ちゃんと、言葉を交わすことのできる、小さな町の八百屋の長女、四年生のかなが春の野原で出会い、二人で四季を過ごす。お小遣いをもらって縁日に出かけ、配達を手伝って幽霊に出会い、おばあさんの夢の中に入り込んで、お菓子の家のパーティに招かれる。
この二人のキャラクターに関しては、富安陽子さんのものとしてはあまり魅力的とはいえない、あまりにもクラシックでステレオタイプなイイコちゃんぶりだと思う。
だがやはり、日常のすぐ向こう側にある不思議な世界と関わってゆく世界の不思議で楽しい豊かさは、面目躍如。行間からあふれ出すような、しっとりとした懐かしさを感じさせるような、そんな日本の四季の光の情景描写が素晴らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
新聞で見ました。小学校中学年からになっていました。
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かなは人間の女の子、花ちゃんはかなが拾ったお人形。
人と人形の繋がりを中心に、不思議な人形たちとの出会いが静かに描かれます。
ちょっぴり昔の日本、ほんの少しの妖しさと日常が絶妙にいい感じです。
挿絵も雰囲気があってステキです。