サリンジャー選集(2) 若者たち〈短編集1〉

  • 荒地出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752100010

感想・レビュー・書評

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  • ノルマンディー作戦のドキュメンタリーを観て、J.D.サリンジャーがノルマンディー上陸作戦に従軍していたことを知った。
    そして、その経験を踏まえて「最後の休暇の最後の日」という短編小説を書いたことを。
    そして、サリンジャー選集2に収められていることがわかった。

    まず「最後の休暇の最後の日」を読む。
    戦場から戻った兵士が家族と過ごす最後の日、戦友が家に訪ねてきて最後の晩を一緒に過ごす。
    家族との幸せな会話、わかりあった戦友との思い。
    そして、ライ麦畑のホールデン....

    サリンジャーを読んできた人は、本小品を読むべきだと思った。読んでサリンジャーの思いを共感したいと思った。

  • ホールデン・コールフィルドへの追憶

  • サリンジャー初期短編。サリンジャー戦記を読んで、読んで見たいと思い、手に取った。

  • 「最後の休暇の最後の日」が傑作。
    戦場に向かう前日、主人公の青年が幼い妹に向けて心の中で語りかける言葉が感動的。自分の持論が正しいという確信が持てないにも関わらず、様々な条件をつけ「きみは大きくなったら賢い子になるよ。もしきみが、賢い子になれないのなら、素敵な女の子になれないのなら、僕はきみが大きくなるのを見たくない。素敵な女の子になれよ、マット」と言い切る彼の、不器用だけれどもとても強い気持ちが心を打つ。
    いつまでも純真無垢な小さな子供のままでいることはできない、誰一人として変えようのない普遍的な事実と、世の中の流れの為に、もう二度と大切な妹にも会えない可能性を抱えたまま戦場へ向かわざるを得ない主人公の個人的な状況は共通して残酷だが、雪を見るシーンからラストに向けての流れで多くの読者は救われると思う。

  • 村上春樹の翻訳夜話に紹介されていて、購入した。

    パールハーバーのことで日本にすごく恨みを持っていることがわかったり、女心の難しさのみたいなものの描写が面白かった。

    『ライ麦畑でつかまえて』のもとになった作品「きちがいのぼく」めあてに買ったけど他の作品も魅力的だった。

  • 後の作品のプロトタイプらしき作品がいくつか収録されていて興味深く、さらにどれも面白い。

  • まだ読んでない

  • ソニー・ヴァリオーニ

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