むずかしい微分積分

著者 :
  • 荒地出版社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784752101314

感想・レビュー・書評

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  •  図書館で見つけた本。友人からの思考力低下の指摘を受け、数学の復習が良いとのことでまず本書を選定。
     さすがに基礎的な内容だったので、特にひっかかるところはないと思ったが、4時間弱集中。本来の内容の合間に太字で示されるフレーズにぎくりとしつつ、読み終える。これを高校生時代に読めれば、とつくづく思う。著者自身がそう思って書いた本なので、自分のような読者も想定したのだろう。
     類書もあるとのことでそれも読む。それから雑誌「大学への数学」へ向かっていこうか。単なる受験数学として数学の世界は通り過ぎてしまった。妙なプレッシャーがない分、これからは自由に学習できるので、楽しみが増えた気分。

    ※本書は改題された改訂版も出ている。

  • やはり微分は難解。

  • 微分積分といえば何はともあれ微分の公式「
    f(x)の微分はf'(x)である」を学んで計算問題を解いていくのが一般的だ。もう大分昔の記憶であり、かつ真面目に勉強していなかったせいで記憶が曖昧だが、微分積分に対する理解はそれ以上に曖昧だったと記憶している。
    本書はというと「教科書へのアンチテーゼ」が筆者の目的でもあるようなので、まず積分の概念から説明するというユニークな構成をとっている。なるほど、言われてみれば積分がしたい為に微分の概念が必要というのは最もな意見だ。当時の不鮮明な記憶と比べるのは難しいが、納得できる論理展開というのは分野に限らず理解しやすいものである。また、こと数学において強調される「直感的な理解」についても筆者は手を抜いていない。公式丸暗記の数学が実生活どころか大学数学でも役に立たないのは当然で、意味の無い言語や数式を体系的に記憶するのは人間にとって非常に難しい作業だと言える。
    本著はまさに「むずかしい微分積分」を難しいなりに努力して理解しようと最大限努めている良書だと言えるだろう。
    教科書の大多数はこういう取り組みをぜひ見習ってほしいものである。

  •  微積分を金閣寺の体積から始めていいんだという本。

     微積分を積分から始めてもいいんだ。こういう系統での教え方があるんだということがわかる本。

     子供を教えるときに、この「系統」ということにちょっと考えが至った。

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著者プロフィール

プログラマ、ディレクター、予備校講師などを経て、2000年に「初心者には優しくする必要はあるが、易しくする必要はない」を合言葉に企画編集プロダクション<メダガカレッジ>を主宰。自らの執筆の傍ら、わかりやすい入門書のためのコンサルティング等を行っている。

「2018年 『眠れなくなるほど面白い 図解 微分積分』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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