精神分析体験:ビオンの宇宙―対象関係論を学ぶ 立志編

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  • 岩崎学術出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784753309023

感想・レビュー・書評

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  • 『対象関係論を学ぶ』ではそれほど多くは触れられていなかった箇所、たとえば「境界」あたりの解説がくわしくておもしろい。
    幻覚を具体物とするあたりの解説もわかりやすくて読みやすいと感じました。臨床の場面の迫力ある描写も変わらず読み応えあります。

    ビオンの「解説」とはいえ、全体的に(そもそもビオンの論が)すこし荒い印象もなくはなかったりもする。「記憶なく、欲望なく、理解なく」というのはソクラテスが土台になっていると思っていたのだけど、どうも名前が出てこない。関係ないわけないだろうに。

  • ビオンの理論は難しいが、松木先生の特有の言葉回しでの解説がわかりやすいし、それでも謎も残る。
    何回か読み直したい。

  • 前作とはうってかわって、極めて難解。ビオン ワールド炸裂です。十年後に再読すれば、少しは分かるようになってるかも?

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著者プロフィール

1950年佐賀市に生まれる。1975年熊本大学医学部卒業。1999年精神分析個人開業。京都大学大学院教育学研究科教授を経て,現在京都大学名誉教授。日本精神分析協会正会員,日本精神分析学会運営委員。著書 「対象関係論を学ぶ―クライン派精神分析入門―」(岩崎学術出版社),「分析空間での出会い」(人文書院),「分析臨床での発見」(岩崎学術出版社),「私説対象関係論的心理療法入門」(金剛出版),「精神分析体験:ビオンの宇宙―対象関係論を学ぶ立志編―」(岩崎学術出版社),「分析実践での進展」(創元社),「不在論」(創元社),「摂食障害との出会いと挑戦」(共著,岩崎学術出版社)その他。訳書 ケースメント「患者から学ぶ」,「あやまちから学ぶ」,「人生から学ぶ」(訳・監訳,岩崎学術出版社),ビオン「ビオンの臨床セミナー」(共訳,金剛出版),「再考:精神病の精神分析論」(監訳,金剛出版)その他。

「2021年 『体系講義 対象関係論 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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