- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756149336
作品紹介・あらすじ
インターネットでテレビのコンテンツが配信されるということは、テレビ番組がネットのコンテンツのひとつになるということにほかならない。膨大なネットのコンテンツのひとつになったテレビ番組は、当然ながら、現在のような地位を保つことはできない。そうしたことを感じているからこそ、テレビ局側の抵抗は大きい。
感想・レビュー・書評
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週刊アスキーに連載されていた仮想報道などから、いくつかまとめた本。筆者はもともとメディア出身者なので技術論よりも、テレビ業界のこと、政治的な決着などについての記述が多かった。
2014年の今、デジタル放送が始まり、動画サイトもかなり違っているが、基本はわかる本だと思った。
・21世紀のメディアの主戦場は何だろう?
・ユーチューブ旋風でテレビが変わる
・テレビとネット、呑みこまれるのはどっち?
・合意された放送と通信の近未来
・“群衆の叡知”の真実詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
週刊アスキーに連載されている「仮想報道」は、
先見の目があって非常におもしろい。
これはその一部をまとめたものらしいが、
テレビ業界の流れが読み取れておもしろい。 -
[ 内容 ]
インターネットでテレビのコンテンツが配信されるということは、テレビ番組がネットのコンテンツのひとつになるということにほかならない。
膨大なネットのコンテンツのひとつになったテレビ番組は、当然ながら、現在のような地位を保つことはできない。
そうしたことを感じているからこそ、テレビ局側の抵抗は大きい。
[ 目次 ]
第1章 二一世紀のメディアの主戦場は何だろう?(テレビが二一世紀メディアになるとき 未来のテレビ ほか)
第2章 ユーチューブ旋風でテレビが変わる(ウェブ2・0時代の動画配信 ウェブ2・0時代の広告 ほか)
第3章 テレビとネット、呑みこまれるのはどっち?(姿が見え始めた「放送と通信の融合」―通信事業者の戦略 民放の広告モデルが崩壊するとき ほか)
第4章 合意された放送と通信の近未来(小泉政権下で変化を生んだ仕組み 放送と通信の融合はバラ色か?―ネットの競争ルール ほか)
第5章 “群衆の叡知”の真実(ネットの時代にはスクープに価値がなくなる? ブログによって事件が解説されてしまう時代が本格的に始まった ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
2009/09/22
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●未読
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2007年とずいぶん古い本だけど、気になったので読んでみた。
文章でうまくまとめられないのでトピック的に
・テレビの圧倒的パワーはその置かれている場所
・youtubeより検索サイトの方が訴えられる可能性が低い
・テレビ見ながら、気になったのがあったらダイレクトに関連情報や買い物
・メディアを プロ制作⇔アマ作品 囲い込み⇔オープン の2軸で展開して考える
・利用者は動画の最初に広告が流れることは嫌がるが、ショートムービーとしての広告はありがたがって見る
・Youtube 「ブランドチャネル」
・Youtubeとワーナーの提携。利用されることで利益を上げるビジネスモデル
・テレビコンテンツなど違法コンテンツがただで見れるうちはいいが、自分の作品にただ乗りして広告で儲けると反発があるかも
・テレビが決済課金の仕組みを持つと面白い
・広告が飛ばされると民放は成り立たない
・広告を見ることはコンテンツ料金を支払うこと ←既存のビジネスモデルだが、今後も第2日本テレビのような方法もあるかも
・記者クラブの壁 (ホリエモンはTVを手に入れられなくても日本放送だけでも十分では?)
・一次情報やスクープの経済的価値は明らかに低下している
・現代の私たちに求められていることは何が正しいかではなく、どうすれば多数派でいることができるか(多数派を誘導できるか)ということではないか
・ネットがより浸透しパワーを増したとき、情報発信者である読者の圧力はいよいよ増す
・インターネットの世界は狭くなっている
週アスの「仮想報道」が好きなら、買ってもよいと思う。
http://blog.a-utada.com/chikyu/2007/06/post_ae8a.html
こっち読んだほうが早いかも。 -
未読
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録画機能の向上とネット動画配信・共有の台頭、人々の生活時間の変化、最早テレビはファミリーではなくパーソナルユースの時代である。テレビは変化を求められているし、伴って広告業態にも変化が見える。新しい広告がメジャーになっていく過程をこれから見られるかもしれないのが楽しみ。
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週刊アスキーの連載コラムからメディアとネットにかかわるものを選び、加筆・改稿したもの。テレビがどうなるかというより、メディア全体に言及しています。図書館予約数は0(07/08/04現在)です。