- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756242624
作品紹介・あらすじ
未来に向かってまっしぐらだった時代に生まれた、渋く、艶っぽく、自由なデザイン。手仕事も工業製品も光る、魅惑的なビルの世界。釉薬たっぷりのタイルや角丸の窓、カッコイイ塔屋、愛嬌のあるサイン、らせん階段…etc。
感想・レビュー・書評
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大阪の、戦後に建てられた、いい感じの魅惑的なビルを紹介。
①いいビル40選・・・御堂筋ダイビル、丹平ビル、内平野ビルなど。
②いいビルの見どころ・・・タイル、窓、金物、サイン、設備など。
③いいビルの使い方・・・鉄道広告社ビル、タツタビルなど。
④いいビルと人・・・丹平ビルをめぐる物語、BMCとは、など。
コラム、建築データ有り。
戦後の高度成長期。
素材も部品も大量生産の手前で、建築家の試みと職人の手作業の
誇りが残る“いいビル”を紹介しています。
コラムには関西圏や世界のビルも載っていますが、
メインは大阪の“いいビル”です。
クラシックやモダンの均整、レトロの味わい、近代的な試み。
外見への拘り、普通のビルでも内装への拘り。
モザイクやガラス等の装飾の素晴らしさ。
角の丸い窓の可愛らしさに、色っぽい階段のディテール。
ビルを大事にする人々。メンテナンス、名物管理人の存在。
そして、建築当時に使用していたものと同じタイルのストック。
こういうビルが好きな者たちが集って出来た本だけに、
ビル愛の深いことも半端ない。
また、建て替えや再開発で消える可能性もあるので、
記録としての価値もある写真集です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
会社(皇居のほど近く)のお使いで
まだ通ったことの無い道を
冒険的に歩いてみたら、
昔っぽい、でもお洒落でモダンなマンションがあちこちに…
「お金持ちになってこんなところに住めたら
楽しいだろうなあ!」と素直に思ってしまった。
最近建つビルは高さもものすごくて、
壁面もガラス張りと言うのがほとんど、
それはそれで空の雲とか映って綺麗だななんて
思う事もあるけれど、
この本に載っているような
階数をあらわす表示の字体とか、
小さなタイルを貼ったモザイク模様の壁や床や、
色ガラスの窓とか、
遊び心があったり、
粋だけどなんかほっとする感じ、
なんでもなくみえて実はとっても手が込んでいるみたいな、
そんなのが好きだなあ。
この本は活動している方々が西の人なので、
全部大阪のビルなのだけれど、
東京にもまだまだあるよね。
例えば、昔から開けていたけれど
今はそれほど栄え狂っていない辺りが
狙い目かしら?
この本を読んでからこの間、
意識して電車から外をみていたら、
浜松町~新橋~有楽町の駅間に、
素敵なビルが色々あったよ。 -
「いいビル」写真満載の素敵な一冊。
タイトルの通り関西圏のビルが紹介されているのだが、普段自分が関東圏で見かけて「いいビル」と思っていたような物件が紹介されており、嬉しくなって即買いした。
写真でいいビルさを紹介するだけでなく、こういった物件の良さについて愛情溢れる切り口で語っている。
建築から長い月日が経ち、だんだんにその数を減らしていく「いいビル」たち。見ることなく終わってしまったかもしれない生活圏外の数々の物件を沢山紹介してもらって大満足。 -
図書館で目について借りてみた。
大阪の物件ばかりだな?と思ってたら
表紙にwestと書いてあった!
レトロビル好きにはたまらない一冊 -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1439696 -
いい階段が大変よかったためこちらも読んでみた。やはり私の知らない価値観を教えてくれるいい写真集でした。すでに近所の「ちょっと古いな」という感じのビルを見る目が「あそこの窓/階段の感じなんか当時の流行を反映したなかなか『いいビル』なのでは」に変わりました。
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オフィスにあったので手に取ったんだけど、グラフィック本なのにそもそも肝心の写真のクオリティがお粗末すぎるし、全体のレイアウトも、デザインレベル以前にだいぶ変。なんでこんなおかしな本なんだと思ったら、単なる建物愛好家たちが自分たちで撮った写真を寄せ集めた素人出版物だった。なんなの。。。。。。。。。。。。
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未来に向かってまっしぐらだった時代に生まれた、渋く、艶っぽく、自由なデザイン。
手仕事も工業製品も光る、魅惑的なビルの世界。
釉薬たっぷりのタイルや角丸の窓、カッコイイ塔屋、愛嬌のあるサイン、らせん階段…etc。
行ったこtのあるビルが載ってて、ちょっと嬉しかった。ww -
2022,06
大垣書店でふと見かけて立ち読みして、これはじっくり読みたいと思って図書館で借りた。
大阪に住んで、心斎橋や本町あたりにはそういえば個性的なビルが沢山あったような気がしてきた。
個性的なビルの外観から唯一無二の内装、それにまつわる人のエピソードと様々な物に触れることができた一冊。
最近は大阪に行くこともめっきり減ったけど、街に出たら目線を上げて色々なビルを見ながら散策しようと思う。 -
たまらん
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60〜70年代の昭和なビルは私も好物。ともすれば真面目すぎて画一的で面白みがないと思われがちだし、頑張りすぎてトンチンカンで気恥ずかしい感も否めないが、なかなかどうして、こうやってディテールをひろって的確な言葉で解説してもらってみると、なぜ自分が昭和なビルたちに惹かれたのかが改めて認識できる。魅力的でほほえましくて懐かしい、明治大正や戦前、バブル以後とはまた違ったイメージを持った昭和なビルたち。そういえばうちにもガラスタイルあったなあ…
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いいビルはだいたいが街の背景に溶け込んでいるので気付かずに通り過ぎているかもしれません。たまに強烈な個性を放っているものもあります。
【いい階段の写真集】を先に読んだせいか,ビルよりも階段に注目してしまいました。フジカワビルの階段足元の「踏ん張り」が二足で立ち上がったシロクマの足に見えてならなりません。階段の正面に回ったらシロクマが両腕を広げて階段を抱えているんじゃなかろうか,と思えるかわいい階段です。
いいビルには働く人,憩う人,そして支える人がいます。それがある限り「いいビル」のままいられるのだと思いました。
《2014.06.10》 -
ビルにいいビルと悪いビルがあるなんて知らなかったし、無個性なのがビルの特性と誤解していました。
確かに<概ね直方体>という条件はあるけれど、ビルにも作り手と使い手(住まい手)がいるのだから、無個性のはずがないのでした。
見どころ解説が、オタクっぽくて、でも説得力があって、面白い本です。
しかし、凝った造り重厚な造り、遊び心のある造りのビルが、解体されるのは惜しいことです。古民家と古ビルでは移築の難しさは段違いでしょう。いいビルは使い続けるほかに保存方法はないようです。 -
6、70年代のビルに対する愛情が感じられる一冊。
年代によってはレトロというか、古さに気恥ずかしさを感じてしまうかも。よく見るといいビルなんだね。
表題からしていろんな時代のいいビルを紹介しているのかと勘違いしていた。副題つけた方が良かったかも。 -
自分が練習に通っていたK会館やSK会館も
いいビルだったのかな( *´艸`)
テラゾーって、おじさんの名前じゃない(^ω^)
大理石の粒+モルタルを磨き上げた左官仕事なんだって
中学校の床を思い出しました
いいビルの価値観を授けていただきました
階段裏の足の踏ん張りとか
愛情あふれた文章がとても良かったです
こんなマニアックな人たちの企画する
「トロピカルビルパラダイス」←盆踊り大会(´∀`)
参加してみたいな~!
近々怖いもの見たさで
第一ビルのマヅラに行ってみよっかな -
大阪の「いいビル」を紹介している本。
「いいビルとは何か?」ということと、
「いいビルの背景にあるもの」が、
なんとなく見えてきて、とても勉強になった。
また、この本を作っているビル・マニア・カフェという人たちの活動やその周辺が面白い。
(先日行った「味園ユニバース」で翌日に行われていた盆踊り大会もこの人たちの企画らしい)
大阪にはいいビルがたくさんある。
街を歩くのが楽しくなりそうだ。 -
1950ー1970に作られた大阪のビル中心の写真集。味があるといえばそうだが昨今の建築の進化を目の当たりにしてたら物足りないな。
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いい。
浪花組本社ビルの理事長室前室の秘書のデスク、いい。
ビル・リバーセンターの階段!
丹平ビルの階段の壁。
フジカワビルのモッダーン。
内平野ビルのフォントと階段。
西屋ビル!!!螺旋階段が。 -
1950~1970年代に建てられたビルを偏愛するBMCを名乗る集団が独断と偏見と愛情たっぷりに主に大阪・関西圏をメインに「素敵ビル」を紹介している一冊。
こんな個性的なビルが!というような驚きやディティールの面白さが読んでいて楽しい。
この本を読んだ後にあちこちを出歩くと、同じように「お、窓の形が面白い」「階段がすてき」と道端の何気ないビルの細かい部分に目がいってそれまでとは違った視点でビルを見られて興味深い。 -
昭和レトロな感じ。
嫌いではないけれど、私の琴線にはあまり触れず。
機能的に偏ってしまったか、もう少しセンスが欲しいところ(^^;;