366日 物語のある絵画

著者 :
  • パイインターナショナル
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本棚登録 : 387
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756254900

作品紹介・あらすじ

1日1話、物語で楽しむドラマティックな西洋絵画の美術史

ギリシア神話、聖書物語、中世の騎士物語、世界の伝説からシェイクスピアなどの文学世界、おとぎ話のフェアリーペインティングまで、1日1話ずつお話を楽しみながら、西洋文化を知る上で欠かせない教養が身につく、「楽しく」「美しく」「ためになる」新しいアートブック。プレゼントにもおすすめの美しい装幀のシリーズです。

感想・レビュー・書評

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  • ギリシア神話の家系図のような図が出ているので、絵の解説に加えて想像しやすかったです。

    また、同じ題材を別の作者が描いているのを見ると、新たな発見があって面白いですね。

  • 1日1話を西洋絵画で楽しむアートブック。
    第1章 ギリシア神話-神々の物語 第001夜~第077夜
    第2章 ギリシア神話-神に挑む人々の物語  第078夜~第150夜
    第3章 聖書の物語 第151夜~第211夜
    第4章 中世伝説物語の復活-アーサーとジークフリートの物語
        第212夜~第255夜
    第5章 物語の海へ-世界の神話・伝説・昔話 第256夜~第310夜
    第6章 イギリス物語絵と世紀末 第311夜~第366夜
    1~2ページ毎にカラー画像と説明文。
    画家、ギリシア・ローマ神話、聖書、その他での索引有り。
    他に、TOPICでの物語絵美術史やファンタジー図像の説明も。
    366日の毎日で1話を絵画で楽しみ、西洋文化や美術史も知る、
    アートブックです。カラー画像の絵画の数々が見どころ。
    絵と物語の出会いは、イメージと言葉の出会い。
    文字で構成される物語を、絵で如何に表現できるかということ。
    優れた描画の技術と豊かな創造、そして個性的な想像力で
    描かれた物語絵は、観る者にリアルに物語を伝えます。
    裸は寒いという当たり前のことを描いたルーベンスの
    「凍えるヴィーナス」の日常のリアルさの妙。
    天空の表現に思わず唸ったクラーナハ(父)の
    「ヘラクレスとアトラス」の光景。
    様々なユディトやブリュンヒルドの姿と表現。
    スラブ昔話の鮮やかな色彩。
    シェイクスピアや妖精の物語への誘い。
    そして、画集が発見出来ないヒュースリーの、
    物語絵をたくさん観られたのは、嬉しい限りです。

  • 「絵の中の部屋をめぐる旅」よりもさらに情報が迫ってくる。絵に描かれた一場面の背後の物語が押し寄せてくる。それが366枚だから。

    ・ギリシア神話~神々の物語、神に挑む人々の物語
    ・聖書の物語、
    ・中世伝説物語の復活~アーサー王とジークフリートの物語
    ・物語の海へ~世界の神話・伝説・昔話
    ・イギリス絵物語と世紀末
      に分ける。これらの内容をあまり知らずに、ただ、画面を見ていたのだなあ、と思い知る。同じ題材で何点かあげている。画家ごとの違いがおもしろい。

    目に着いたのは「ヒアキュントスの死」ジャン・ブロック 1801 アポロンとヒアキュントス二人が草原からの光に浮かび上がっている。光はちょっとルソーっぽい。初めて知る画家。

    画家ではジョン・ウィリアム・ウォーターハウスがいいと思った。16点も収録されている。ロセッティとかミレイとかと似ている感じだが、ラファエル前派とはしないようだ。ミレイとかよりは20年後の人。名前は意識せずに見ていたようだ。


    表紙は「タイタニアとボトムと妖精たち」ヨハン・ハインリヒフュースリー 1973-74  シェイクスピアの「真夏の夜の夢」 妖精の王オペロンは女王タイタニアに意地悪をして、眠りからさめてはじめて見たものに恋をする魔法をかける。いたずら妖精パックに頭をロバに帰られたボトムを見て、タイタニアは好きになる。美しい女王と怪物というカップルができあがる。

    画家索引のほかに、神話、聖書の人物、事項の索引がある。


    2021.4.20初版第1刷 図書館

  • 西洋の絵画を見るのが好きなんだけど、絵画に描かれている内容を解説している。
    ギリシア神話、聖書物語、中世の騎士物語、世界の伝説からシェイクスピアなどの文学とか。これも海外のドラマとか映画とかの影響なんだけど、登場人物のちょっとしたセリフに聖書とか神話とか伝説とかが引用されたりするじゃん…!
    そういうのを少しでも知りたかったんだよね。なんか見たことあるぞ…?っていう記憶の片隅に転がっていた絵の解説もあって楽しかった。美しい絵はいいな…

  • 図書館。

    怖いっす。グロいっす。
    でも、また借りてやります。

  • 同シリーズの他書と同様、鑑賞しやすく掲載数が多い良書。ただし、西洋絵画における物語はどうしても大人向き。怖い絵も多いので子どもに見せるときはページを選ぶなど細心の注意が必要。

  • 開始:2023/2/11
    終了:2023/3/12

    感想
    絵画と物語が合流し分離するまで。絵画は次第に独立し物語を捨てる。だが漫画や絵本が出現する現代。2つは再び融合し大きな潮流を形作る。

  • 解説文にところどころ首を捻るけれど、圧倒的な収録数に大満足。
    有名どころは勿論、紹介される機会が少ないような東欧美術も結構載っていて驚いた。

  • 衝動買い。全編カラーだけど色合いも綺麗に出てるしぼーっと頁を捲るのに丁度良い。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/770468

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著者プロフィール

美術評論家。1976年から平凡社『太陽』の編集長を務めた後、独立。幅広い分野で執筆を行う。

「2023年 『アジア・中東の装飾と文様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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