なぜあの人の話し方は「強くて美しい」のか?

著者 :
  • アスカ・エフ・プロダクツ
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784756910738

感想・レビュー・書評

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  • 働いているお母さん、人と関わることの多いお母さんに、オススメの一冊。

    まえがきに
    「心が弱っていると思ったら、強い言葉を使ってみてください」とありました。
    ほら、最近では、運命を変えるためにペンで手相を書いてしまえ!という本がありますよね。
    それと一緒で気持ちが改善されるまで待つのではなく、行動を変えることで、気持ちを変えようということです。
    こんな時は、こう言わずに、その代わりにこう言ってみると、相手の気持ちも変わり、結果、事態が好転する。そういうお話がたくさん載っています。

    たとえば「受身の言葉をやめてみよう」では、「~された」という言い方を変えてみようと提案しています。

    「お客に怒られた」は受身の表現。自分は被害者で、傷つきます。
    「怒っているお客がいた」これならば、事実を受け止めることができ、客観的に何がお客を怒らせたのかを判断でき、対応できます。

    なかなかよい方法ですよね。
    言葉を変えるだけで、こうも印象が変わるとは驚きです。

    他にも、いろいろのっているのですが、私が読んでちょっと救われたと思ったのは、「深く聞くことで、相手をもっと理解できる」という項の「すべてを『自分』が受けとる必要はない」という部分。
    相手の言葉と自分とに距離を置くことが大切だと書いてありました。

    この本を読んだ当時、周囲の人が、とてもいらいらしていて、私に向かって吐き捨てられる台詞が苦痛でした。
    私も疲れていましたので、その人たちの言葉が、全部自分に対して放たれたかのように感じたのですけれど。
    実際には、それぞれの人が自分のストレスを外に向けて放出しているだけでした。
    私にではなく、外に。
    そこにたまたま私がいたということです。
    この本を読んで、相手の言葉と自分とに距離を置くことを知り、相手が言うことすべてを、自分ひとりで受け止める必要はないのだと知りました。
    そして、そう思ったとたんに、気持ちが楽になり、
    「愚痴」「文句」「苦情」の区別がつけられるようになりました。
    また、放たれた言葉の中から、本当に相手がいいたい部分を抽出できるようになりました。
    人間、気持ちが高ぶっている時は、本当にいいたい部分に覆い被さるように、毒気がまとわりついています。
    それをはぎ取って、本質を見ることが大切です。

    人と接することは素晴らしいことです。
    でも、人と接することで疲れている、
    そんなお母さんたちへ、この本をオススメします。

  • 女性向けで、仕事の場面を具体例として多くあげられています。

    外柔内剛という言葉を初めて知りました。「外見はおとなしく、やさしそうだが内面はしっかりと強いものをもっている」という意味で、中国の古典にある言葉だそうです。いい言葉ですね。

    言葉と私の距離って、考えたことがありませんでした。
    思えば、いつも主観が入っている。
    言われた言葉や出来事を、私の「反射的な気持ち」と一緒にしていたから、「事実」だけを冷静に考えられていなかったと気づけました。

    しなやかさと強さをもって生きるのが理想です。

    以下自分用に勉強になった点(内容詳細あり注意願います)

    話の聞き方
    ・選別…言われたことすべてを受け止めるのではなく、聞いたことをコントロールする。
    (例えば、相手が怒っていて、発散したいのか注意しているのか、言葉を選別して聞く)

    ・流す…聞きたくない言葉に対して「そんなことない!私はこうです!」とか「そういうあなたは○○だ!」とか意見すると、言われた言葉を自分の中に受け入れていることになる。「あなたはそう考えるのね」と考え、自分の中には入れない。

    ・自分事として受け止めすぎない…「私に言ったのだから、それは私のことだ」とは考えない。「女が嫌い」→「私も女だから嫌われている」ではなく、なぜそう言うのかを考えることが大事。真意を考える。

    言葉の使い方
    ・「しなければならない」は「する!しよう!」
    ・受け身言葉「〜された」は使わない。
    「私」と「事実」を離して考え、客観的に捉える。
    (「Aに悪口をいわれた」→「Aが悪口を言っていた」と考えると、冷静に考えることができムダに心をかき乱されない)
    ・「がんばります」は具体性がない。何をどのようにするかを考え「○○しよう!」にする。

  • 女性用?の本みたい。

    男性ではよくわからない話しの内容である。

  • 2010.07.13

  • この本に書いてある事を全部実際にできる人になりたい。

  • <目的>
    「強く美しい」話し方になるには?

    <メインブランチ>
    ●強く美しい人
    強く美しい人は1.聞き上手 2.褒められ上手 3.誤り上手 4.相談上手を兼ねそろえている。

    ●テクニック
    具体的実践テクニックの紹介
    「〜しなければならない」を「〜する」へ、受身表現をやめること、大雑把な表現を避けポイントを絞ること、「がんばります」から具体的行動を示すことへ、スケールを大きくすること、強さの勘違いの脱却。

    ●アドバイス
    挨拶・返事の徹底、あいまいな表現や語尾を濁すことを止めること、主語をはっきり伝える。

    <感想>
    女性向けの本だったが、男性でも充分通用する内容だった思う。日常的な場面での事例がたくさんあったので、実践しやすいと思う。

  • すぐ実践できる傾聴方法と摩擦回避法が載ってます。
    思いついたときにぱっと開いて見られるのがいい。

  • 挨拶ひとつで、印象が良くなるんだから、丁寧にやっていこうと思う。
    笑顔をひとつで上手くできるなら、やってやろうじゃないか!!!

  • わたしあこがれのキャリアウーマンS女史はまさにこんな感じだった。なるほど〜!実践できれば、素敵です。人格が伴ってないと大変そうですけど。オススメの新刊です。

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著者プロフィール

1984年に大学卒業後、一般企業、日本語学校教員、ビジネス専門学校教員を経て、1997年、社員研修業で独立起業。ビジネスコミュニケーション全般の研修を手掛ける。執筆業としても活動し、書籍、雑誌記事等の執筆監修多数。
著書は『なぜあの女(ひと)の話し方は強くて美しいのか』など40冊を超える。産業能率大学「敬語マラソン」、日本監督士協会「上手な言葉遣い・上手な敬語」など通信教育教材の執筆監修も手掛ける。

「2019年 『即効!成果が上がる 話し方の技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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