- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757123281
作品紹介・あらすじ
第1章 経済開発に向けた戦い
第2章 スハルト株式会社
第3章 密貿易
第4章 汚職文化の考察――先天的か後天的か?
第5章 水がなければ平和もない
第6章 無数の切り傷でも死に至る
第7章 戦後復興
第8章 経済的ギャングとの戦い
終 章 今回こそうまくやる
感想・レビュー・書評
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開発経済学の一作。
経済的ギャングの存在が、貧困の罠に国家を落とし込み抜け出せなくさせる
→公的援助プログラム
ランタム化プログラム評価は面白いかも詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界から病気と貧乏をなくしたい
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「ヤバい経済学」の著者が推薦というので読んでみたが、これが有名な経済学者の書いたものかと思うくらい要領の悪い文章のオンパレードです。
翻訳の問題もありそうですが、内容自体に厚みがなく、従って面白くもないという代物。
今回だけは、読んではいけない本でした。 -
経済学者による腐敗、貧困、暴力、戦争の分析。なぜ貧困な国々は貧しいままなのか、なぜ経済成長の遅い国は変われないのかなど、事例に基づいて分析されている。極度の飢餓状態であれば、隣人を殺害してでも食料を確保し生き延びようとするのは当然で、これが憎悪を生み、内戦につながり、国土を荒廃させる。独裁者は他の部族等を弾圧することで生き延びようとするし、権力者に擦り寄ることが唯一の生きる道なら親をも密告する。一方、裕福だからといって不正がないわけではなく、ニューヨークの国連ビルからダウンタウンにかけては職員や外交官の違法駐車でひどいことになっているし、違反料金の支払いはほとんどされないという。予算のない貧困国なら違反金は大きなインパクトだろうが、そうでない国はなぜ?こういったことを踏まえた上で、貧困や暴力の対策をすることが重要で、経済学にもできることはたくさんあると感じた。
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賄賂の経済的合理性とか、戦争の経済的価値とか、かなりおもしろいとこに着目した一冊。
今の日本なんかも少子高齢化が進んで、ここで書かれるようなネガティブな面が顕在化してくる可能性は孕んでる。あとはやっぱり天候の影響の大きさと、データを集めることの難しさが一層理性的な分析を難しくしている、という点に納得しました。
腐敗・暴力・貧困の、その経済的インセンティブを考えることで、本当の原因にたどり着くように思えます。
腐敗・暴力につながる貧困問題って根深いし、なかなか簡単には解決できないような気がするけど、この本には相当なヒントがあると思います。 -
ヤバい経済学(SuperFreakonomics)が面白かったので、この本もなんとなく図書館でかりる。
・アル・カポネはギャングに加盟する前はボルチモアの建設会社で会計士だった。
・腐敗した国は一般的に成長率が低くなるが、スハルトのインドネシアは例外であった。
・国別の腐敗指数を得る手がかりとして、p123からの数ページで国連代表部に勤務する各国の外交官が外交特権を使用してニューヨーク市内に違法駐車した数を掲載している。日本は最も腐敗が少ない国であった。 -
ヤバい経済学的な本。サブタイトルと中身はあっているが、タイトルとは合っていない。
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主に途上国の腐敗と援助なのだが、国連の駐車違反の話は面白かった。ランダム化はなかなか難しそうですね