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- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757140943
感想・レビュー・書評
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過去20年の政治の分析からどのような過程で「政局から政策へ」流れがシフトしたのかを明らかにする。
(齋藤淳氏の著作でもあるように)インフラ整備によって地元の農協や労組を票田とするシステム。官僚の力があり、政策を担い、党は政局をまわしていればよかったシステム。自民党長期化政権期間はこれらが安定していた。
しかし、それらが崩れ、党の政策が政治の鍵となってくる。それに対応するためにはしっかりした信頼される「政策体系」が必要であると筆者は述べる。
選挙、政策体系、政局の3つを切り離し考える政治の枠組みを転換し、いかにして有権者を説得させるか?政策体系を示す政権公約を磨き、総選挙による有権者の選択を実質的なものにしなければならない。
多くの参考文献からなる学術書ではあるが、選挙でどこに投票したらいいかわからないような方におすすめ。有用なヒントを得られるかもしれない詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「日本の統治機構」の著者が86年の衆参同一選挙から今日までの政治の流れを分かりやすく解説。