BAMBOO BLADE (1) (ヤングガンガンコミックス)
- スクウェア・エニックス (2005年9月24日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757515307
感想・レビュー・書評
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待望の1巻。
その収録分は第1話から第10話まで、冒頭から部員全員で防具を買いに行くお話までです。<br>
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あらすじ。<br>
主人公(らしい)コジローは室江高校の剣道部顧問教師。本名、石田虎侍。
食事に困るほどの貧乏教師の彼に、ある日、別の高校で同じく剣道部顧問をしている高校時代の先輩に賭けを持ちかけられる。
「両校の女子部員による練習試合でコジロー側が勝ったら一年間すし食い放題」
それはコジローにとって甘すぎる誘いだった。しかし、もし彼の部が負けたら、高校時代に先輩に勝って手にした剣道大会のトロフィーを渡さなければならなくなってしまった。
こうして、彼は女子部員強化の策をめぐらし始めた――<br>
てぇか、コミックス読んで初めてコジローが主人公なのだと気付かされました。
すっかりタマちゃんが主人公なのかと。<br>
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本編は、何かもうタマちゃんとキリノ部長が可愛いです。
表紙の竹刀を抱えるタマちゃんもそうですが、普段の仕草や表情も振り返ってみるとやはり可愛い。
収録分最後の話の「餌付けされるタマちゃん」がトドメ。
いいなぁ……<br>
かといって、土塚先生が原作についているだけあってただの美少女萌え漫画ではありません。
魅力的なキャラが織りなすドタバタとした日常もしっかり楽しませてくれますし、ストーリーもテンポよく進むのでストーリーに引き込まれていきます。<br>
ただコジローの動機は賛否が分かれるところか。コジロー同様、「寿司食い放題」で釣られそうな私はすんなりと受け入れてしまってましたが……<br>
絵の方も美少女だけでなく、物語の大筋となっている剣道シーンもスピード感を持って描かれています。<br>
その他の見所としては、すっかり縮んだ栄花段十郎、通称「ダン」がまだ人間サイズだった姿を見ることが出来ます(笑)<br>
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本コミックス収録のおまけ。<br>
まず「カラー書き下ろしイラスト」が1つ。
カバーをめくると早速あります。「○○を脱ぐタマちゃん」、と書いてみる。<br>
それと幕間に挿入される「五十嵐・土塚両先生による主要キャララフ画」。
つくづく、土塚さんは美少女が描けないんだなぁ、と。作画が五十嵐さんに回されて正解だったと思います。<br>
で、巻末には「土塚先生の言葉」と五十嵐先生による「舞台裏漫画」。
ここで初期のタマちゃんが公開されてますが…… これはこれでまた。別のキャラとして出ませんかねェ。室江高校女子剣道部5人目の部員としてでも。<br>
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まだまだデッサンのおかしい構図(例えば第10話の扉絵、中田の体格)がたまにあったりしますが、やっぱり出来るだけ長く読みたい作品です。
原作者のお言葉によると3〜5巻で終わる予定だったそうですが、是非とももう少し長く続けていただきたいものです。
ただ、本誌掲載位置が後ろのほうなのが気になるんですよね……
ジャンプじゃないので大丈夫だとは思うんですが。
コミックスの売り上げが伸びれば少しは変わるのかしら。詳細をみるコメント0件をすべて表示