雷轟rolling thunder PAX JAPONICA

著者 :
  • エンターブレイン
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784757726697

作品紹介・あらすじ

敗者の記す歴史に真実が宿ることはない。映画界の鬼才・押井守が描く新たな『軍事小説』シリーズ、ここに堂々開幕。

感想・レビュー・書評

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  • ナショナリスムに距離をとる作者が、持てる知識を総動員して、覇権国家日本を描く。
     アメリカの南北戦争当時、南軍は「そんなものはなかった」と強弁できる程度にgdgdだったさうなので、第一部は作者のお得意であるらしい。
     その大嘘を拵へるためのリアル近代史に関して、二十世紀初頭辺りの支那は、ドイツとまぁ仲がまぁいいっちゃいい感じだったらしいと言ふのが印象に残ってゐる。

  • 本文よりも、その後の解説が面白かったw というか、本文があまりに短いからか。
    早く続きが読みたい。ちゃんと出るんだろうか。

  • 米国が南北戦争後に再統一されなかった世界
    日本が棚ぼたで覇権国家になった世界

    そんな世界での、母国の不真面目な戦争に対して、真面目に戦争をしようとする予備仕官の話。

    が、一番ボリュームのある部分なんだけど、そのあとに、押井氏のインタビューとか、PAX JAPONICAの設定とか、日本論とか、都市論とか出てくる。

    PAX JAPONICAの概略は呼んでいるだけで楽しい概略なので、この構想を生き返らせたら面白いだろうなあって、死んだ子の歳を数える。

    でも、このフレーズだけでも燃える。わかるだろ?
    「空爆される東京から、空爆する東京へ」

  • 2013/07/29
    復路

  • 2012/11/1購入

  • 軍事オタク向け。戦闘機マニア向け。てわけで私には難しい本でした。何度も寝そうになった。日本は勝利にも戦争にも値しない。後半は解説になってて、比較的わかりやすい、かな。難しいが。多分続きが出ても読まないと思う・・・。挫折。

  • 昨今の押井は、相対を超えた中での正義、みたいなものに興味があるようだ。非メジャーで勝負している自身の創作に対する立ち位置や、本人の冷戦以後の世界認識なんかのコンパチからくるものなんだろう。信者としては付いていきますが、問題意識の共用はちょっと無理。本書は、小説として成立しているかは微妙。

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著者プロフィール

映画監督、作家。1951年、東京都大田区生まれ。
竜の子プロダクション、スタジオぴえろを経てフリーに。主な監督作品に『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84)『天使のたまご』(85)『機動警察パトレイバー the Movie』(89)『機動警察パトレイバー2 the Movie』(93)『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)。『イノセンス』(04)がカンヌ国際映画祭、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08)がヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。実写映画も多数監督し、著書多数。2016年、ウィンザー・マッケイ賞を受賞。

「2024年 『鈴木敏夫×押井守 対談集 されどわれらが日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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