別に放り出した訳ぢゃないんだけど ~未完の漫画が或る理由~ 藤沢とおる単行本化初作品集 (IDコミックス REXコミックス)
- 一迅社 (2013年9月3日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ
- / ISBN・EAN: 9784758063975
感想・レビュー・書評
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未単行本化の作品をひとまとめにしたということで購入。しばらく前まで講談社専任のイメージだった藤沢とおるがここ数年色んな出版社で描いてるけど、あれってどうなったの?という作品が入っています。どれもこれもぶつぎり感は否めないけど、藤沢とおる好きなら楽しめる作品集。
どれもこれももったいない。やはり、打ち切り作品とは名ばかりにどれもこれもテーマはしっかりしてるし、雑誌連載していてもおかしくない作品ばかりでしたが、雑誌の意向や作者事情からお蔵入りはいくらでもあるようで、個人的にはモモイダーのラー将軍サイドのお話はお気に入りです。ダッチオーブンもやりたいことはわかるけど確かにパンチが弱いっていうのはあるかも。作品のあとには藤沢とおると一迅社編集による対談があるんですが、当時の漫画アクション編集長との確執問題は正直藤沢とおるサイドにも非はあるんじゃないのっていうは思いました。ここらへんは作者と編集部の折り合いなのかなぁと思うけど、巻き込まれる読者としてはなんとかならんのかなとも思います。なんにしろそういった事情で作品が見れなくなっちゃうのはやっぱり悲しいですね。
しかし、一迅社がこういう漫画だすのは個人的には気に入らないですけどね。マッグガーデンと一緒でエニックスお家騒動を起こした会社で、色々引き抜いたりして終わった作品もあるし。会社で色々あると思うけど作品は見たいから読者にはどうすることもできないよなぁ。だけど、そういった部分でJコミやこういった作品集で救われる部分はあるのか。なんだか藤沢とおるの心の吐露みてて複雑な気持ちになりました。まぁ、めんどくさい気持ちはほっといても未単行本化の作品みれるのはやっぱいいよね。詳細をみるコメント0件をすべて表示