神様のパズル

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 416
感想 : 86
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758410038

感想・レビュー・書評

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  • つまらなくて、読書中止・・・・。

  • 研究室ノートにオススメ本として書いてあった本。
    人間に宇宙を作ることは出来るか。
    自分達の暮らすこの宇宙のことが分からないまま死ぬのは嫌だ、という老人の話を受け、物理学を専攻する僕と天才少女穂瑞が宇宙の作り方という“神のパズル”に挑む物語。
    宇宙について探求することを通じて、生きる意味を見出そうとする穂瑞と、物理学では生きる意味を見出すことは出来ないということに気づく僕。読んでいて、宇宙や、科学の意味や、人生のあり方や、いろいろなことを考えた。
    刺激的でとても面白い本だった。

  • 年端も行かない子を同じ研究室の人が非難するのは・・・。
    沙羅華が口が悪いからって少しひどい気がした。

  • 物理の知識は中学校で習うところまで。
    専門用語はほとんどチンプンカンプンだった。
    でも楽しく読めた。
    高校で物理を選択しておけばもう少し楽しめたかなあ。
    (10.12.18)

    深草図書館
    (10.12.12)

  • 自分を知りたい。だから、勉強する。
    天才児の孤独と苦悩。深く深くて、とても危うい。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-230.html

  • アイデアや筋の進め方がすごく面白い分、クライマックスがあまりにもガックリだった。(理系大学生とは思えない)ボンクラ主人公目線からだからだろうが、作中出てきた魅力的な謎が「わからない」ままなのが寂しい。まあわからないことを知る物語でもあるし、落としどころが難しいのはわかっているけれど、ハッタリを見たかった気もする。あと保積さん驚きのビッチ感。

  • 受賞作だけれども
    ラノベ表現のせいか
    構成が稚拙ですね。
    それと盛り上げるために人物個性が
    強すぎる人を出したために
    バランスが崩れています。

    そこは考慮すべきところでしたね。

    すべての始まりは
    ゼミでのディベート。
    それが宇宙を作り出すことができるか、
    というもの。

    そこからすべては始まります。
    一人の少女の思い悩む
    描写やスキャンダル…

    最後には思わぬ真相が語られます。
    まあすごいけれども月並みですね。

    ラノベでとどめておけばよかった作品
    構成にかなりの難アリ。

  • 2010現在、シュタゲクラスタは読む事を勧めます。

  • 落ちこぼれ大学生の綿貫と天才少女の穂瑞が卒業ゼミのテーマに選んだのが「人間に宇宙が作れるかどうか」。なんだかふざけてるように聞こえるかもしれないけど、かなり真面目に物理学的見地から宇宙を作るにはどうすればいいかを考察している。果たして本書で紹介されてる方法が正しいのかどうかはわからないし、内容も専門的すぎて半分も理解できなかったけど、壮大な疑問に対してとことん取り組んだ意欲作。

    そしてこの小説の一番好きなところは保瑞が宇宙の原点を知ろうとしたのは自分の原点を知りたかったから、という設定。宇宙の作り方を模索する中、行き詰まってはその度に自分を見失う穂瑞。宇宙がどうやってできたのかもわからずに生きているなんて。それは自分がどうやって、なんのために生まれたかもわからずに生きているということだ。そして彼女にはそれが耐えられなかった。だから物理を選び、宇宙の原点を求めた。物理とは読んで字の如く“物の理”を探求する学問である。その“物”の中には地球も、宇宙も、そして人間も入っている。物理と哲学は目指すところは同じなのだ。ただそのアプローチが違うだけで。その物理の本質が明確に作中に現れている。

    ただ、ここからはちょっとネタバレになるけど、作中で穂瑞がシミュレーションで生み出した擬似生命に対して彼らはただの“1”と“0”と “-1”の配列であり、実体のない情報の塊だと言った。連中の本質は“無”であると言った。それって言い換えれば神から見た人間なのではないだろうか。つまり人間というのは神、もしくはそれに相当する存在が作り出したただの情報の塊であって、そもそも我々に存在意義など存在しない。ただ生み出され、消えるだけの存在。結局我々の本質も“無”なのだから。でもなぜ穂積はこのような発言をしながらそのことに気付かなかったのだろうか。それとも無意識のうちにそのことを認めなかったのだろうか。

    そうやって自分の存在そのものに疑問を抱きながらも宇宙の真理を求める穂積の姿が繊細に描かれた、人間の存在意義を問いながら物理の本質を突いた青春SF物語。ちょっとした名作。

  • 面白かった。なにがって物理の欠片が。

    「天才」少女と組んで「宇宙は造れるのか?」と言う命題に取り組む男子学生の話。
    といっても、男子学生君の理解が初心者と同じレベルなので少女との問答が読者の理解を引っ張ってくれた

    人間関係とか心理描写は特に引き付けるものはなかったので、軽くスルー。
    「宇宙は造れるのか?」に焦点を当てて読んだ。
    「光子場理論」、「10の○○乗のエネルギー」等の論議の合間に「ドは何ヘルツか」といった頭の体操のような小ネタもでてきて面白い。

    本気で物理をやっている人には細部の適当さにイライラするかもしれないが、物理に興味を持っている人には面白く読めそう。

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