- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758412056
作品紹介・あらすじ
弱小だった神別高校野球部が、北海道の旭川支部予選を勝ち抜いていく-。彼らの不思議な強さの「秘密」に興味を持った全国紙スポーツ記者の前橋絵里は、やがて、ナインが甲子園を目指す特別な「理由」を知ることになる。その「秘密」と「理由」の中心には、見た目はそっくりながら性格は対照的な、エースピッチャーの青山康一とセンターの健一という双子の存在が…。少年たちのひたむきさに惹かれつつ、その強さの謎に迫る、ハートフル・エンターテインメント。
感想・レビュー・書評
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泣いたーこの作品の涙腺刺激具合やばい!
おもしろくて一気読み。
ただ、双子の能力を生かしきれなかったかな?という印象。
山路さん路線の収集がつかなくなったようなかんじが残りました。
惜しいなぁ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北海道の小さな公立高校・神別高校の野球部のキャッチャー・シンジと、
女性新聞記者・絵里、二人の目線から交互に語られる、“その年“の神別高校の夏の大会。
今までの小路さんの作品の中で一番好きでした。(*^_^*)
外野ゴロでアウトを取る。
つまり打たれた球がどこに飛ぶか前もってわかって守備位置についている、という特色を持つ彼らなのだけど、私は最初、これってSF?と思ったくらい。
もし、SFであってもそれはそれで面白かったと思うのだけど、
段々読み進むうちにそのわけがわかってきて、とても興深かった。(*^_^*)
シンジのいかにもキャッチャーらしい落ち着いた人となり、また、エースピッチャーのコーイチ&センターのケンイチの双子コンビが、双子ならではの(うん、もちろん名作「タッチ」のオマージュだよね)あれこれを見せてくれ、マネージャーのめぐみ、先輩たち、監督、など、みんな、とっても魅力的な人物たちなのが嬉しい。
私は野球には全然詳しくないのだけど、それでも、シンジが考えるコースの妙とか、試合の流れを変える監督の采配や、打順に対する考え方にはなるほど~~の連続。
そして、絵里がゼロから探っていく神別野球、そもそもメディアと野球というものの考え方、新聞社のスポーツ担当記者の日々、という意味でも面白かった。
神別野球部のメンバー全員には生い立ちに大きな「秘密」があり、それは必ずしも楽しいものではないのだけど、物語を広げる上でいい味付けを与えていたと思う。
きっと続編もあるんだろうな。
楽しみに待ちたいと思います。 -
20230627
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バンドワゴン未読男です。
高校野球がテーマだったので手にしました。スラスラ読める良い本でした。 -
東京バンドワゴンシリーズの小路さんの小説だけあり、非常に読みやすく、最初からぐいぐいと引き込まれる。
弱小野球部が甲子園を目指す青春モノだが、あちこちに、謎が散りばめられていて飽きさせない。シリーズもので、早く続編を手に取りたくなる。
野球部の強さの秘密については、今ひとつスッキリしないけど、登場人物は皆素敵で、素直に入り込んでいけて、好きな小説だね。 -
とにかく幅広い小路さん。それでもスポーツ小説と言うのはあまり記憶がないのですが、これは野球を題材にした話。もっとも表舞台の野球よりも、裏舞台の方が重要そうですが。
野球小説と言えば、バッテリーか強打者が主役というのが決まりですが、外野守備が主眼といったちょっと意表を突く設定。もっとも超能力か?と言いたくなる設定ですけど。
まあ、細かいことはあまり気にせず、サクサク読んでしまう。そうすると非常に心地良く読んでしまえます。
中途半端なエンディングですが、これは続編ありきのこと。さて次はどうなるのでしょうか? -
弱小だった神別高校野球部が、北海道の旭川支部予選を勝ち抜いていく――。彼らの不思議な強さの「秘密」に興味を持った全国紙スポーツ記者の前橋絵里は、やがて、ナインが甲子園を目指す特別な「理由」を知ることになる。その「秘密」と「理由」の中心には、見た目はそっくりながら性格は対照的な、エースピッチャーの青山康一とセンターの健一という双子の存在が。二人は、ある事件がきっかけとなって解体させられてしまった児童養護施設〈そよ風学園〉の出身だった・・・・・・。
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次を読まねば。